時代を拓くクラウドバンクを分析

2019.05.02 [木]

時代を拓くクラウドバンクを分析

ソーシャルレンディングとは、金融機関を介さず個人と事業者の間でお金の貸し借りを仲介するサービスの事を指します。

ソーシャルレンディングを行っている事業者はたくさんありますが、それぞれどのような特徴やメリット、デメリットがあるのでしょうか。

今回は、ソーシャルレンディングを行っている事業者の一つであるクラウドバンクについて紹介していきます。

 

クラウドバンクの始まり

クラウドバンクとは、日本クラウド証券株式会社が提供しているソーシャルレンディングサービスです。

日本クラウド証券株式会社は1993年にディーブレイン証券として設立され、主にグリーンシート銘柄の取り扱いを行っていました。

しかし、2013年に本格的な投資型クラウドファンディングを取り扱う事を目的に経営陣によるTOBを実施して社名を日本クラウド証券に変更し、クラウドバンクの運営を始めました。

現在は、融資型クラウドファンディングであるソーシャルレンディング事業を中心に行っています。クラウドバンクでは、お金を借りたい事業者とお金を貸したい個人のマッチングサービスを行っています。

平均利回りは6.79パーセントとなっており、銀行預金等と比べて非常に高い利回りを狙う事ができるようになります。

クラウドバンクでは、インターネットを利用して中間コストを削減する事で、可能な限り利益を顧客に還元する仕組みを作ってきました。口座開設手数料や販売手数料は無料となっていますので、誰でも気軽に口座開設をする事ができるという点も魅力です。

 

クラウドバンクの特徴

ソーシャルレンディング事業者として、クラウドバンクにはどのような特徴があるのでしょうか。クラウドバンクの特徴について紹介していきます。

1万円の小額投資から始められる

クラウドバンクの最低投資額は1万円以上1000円単位となっており、少額から誰でも始める事ができます。そのため、投資の経験が浅い人や初心者の人にもおすすめです。クラウドバンクでは、少額からでも多くの人が集まる事で、これまで小口投資では案内される事が難しかった投資案件へのアクセスを可能としています。

担保や保証付きの案件が多い

クラウドバンクで募集しているファンドには、担保や保証付きの案件が多いという事も特徴です。

仮に、貸し付けた資金が返済されず債務不履行となった場合は、担保の売却や保証人による代位弁済によって保全されます。

担保としては不動産や株式の持分、保証人としては親会社や代表者とされているケースが多くなっています。

担保や保証付きの案件は保全性が高く、親会社や代表者が保証人となっているケースでは個人の責任を問える状態にあるため、返済が滞る可能性はかなり低くなるという傾向があります。

短期間の運用期間で終了する案件が比較的多い

クラウドバンクでは、運用期間が3か月間や5か月間等の短期間で運用が終了する案件が多い事も特徴的です。

運用期間が短期間で終了するファンドでは、早期に元本を回収する事ができるというメリットがあります。

また、クラウドバンクでは元本の償還が早期に行われるような事もあります。短期間で元本の回収ができると、継続的に利益を再投資して複利の効果を狙う事もできます。長期間資金拘束される案件に比べて、柔軟な資産運用を行う事が可能となるのです。

証券会社が運営するソーシャルレンディングである

クラウドバンクは、証券会社である日本クラウド証券が運営しています。

実は、クラウドバンクは、日本で初めて証券会社によって運営されたソーシャルレンディングサービスとなります。

また、証券会社が取り扱っている融資型クラウドファンディングでナンバー1のシェアを誇っています。

クラウドバンクを運営している日本クラウド証券株式会社は、第一種金融商品取引業者に分類され、法律によって求められるコンプライアンス体制や自己資本規制比率の高い財務水準等をクリアしており、透明性の高い事業運営を行っています。

 

クラウドバンクのメリット・デメリット

クラウドバンクには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。クラウドバンクのメリット・デメリットについて紹介していきます。

クラウドバンクのメリット

クラウドバンクのメリットとしては、安定して高い利回りを得られるという点や豊富な種類の案件を取り扱っているという点が挙げられます。

クラウドバンクが取り扱っているファンドの利回りは、平均6.79パーセントとなっています。

かなり高い利回りであるという事ができるのではないでしょうか。また、クラウドバンクが募集しているファンドは、担保や保証人が付いているものが多いため、資産の保全性が高く安定的です。

ファンドの種類も豊富で、運用期間は3か月間の短期から1年を超える長期のものまで揃っています。

クラウドバンクのデメリット

クラウドバンクのデメリットとしては、元本が保証されているわけではないという点や投資期間中は資金が拘束されるという点が挙げられます。

クラウドバンクではファンドに厳しい審査を課したり、担保や保証人を求めて保全性を高める等の努力をしていますが、デフォルトのリスクを完全に排除する事はできません。

また、投資期間中においては、投資資金が拘束されますので流動性が乏しく、出金する事も原則としてできませんので気をつけておきましょう。

 

クラウドバンクの実績

クラウドバンクは、累計応募金額が450億円を超えており、償還済み資金は約350億円、分配金総額は約12億円を突破しました。執筆現在(2019年3月)の回収率は100パーセントであり、デフォルトの経験がありません。

クラウドバンクによって運用が終了したファンドの中から、いくつか事例として紹介していきます。

太陽光発電ファンド

太陽光発電ファンドでは、太陽光発電の建設費用を融資する事で太陽光発電の普及を支援する事を目的としています。

クラウドバンクが扱っている太陽光発電ファンドとして、実際に運用が終了したものを過去の事例として紹介します。

当該ファンドの運用期間は3か月間で、担保として太陽光発電用地に対する第1順位の抵当権が設定されており、保証として代表者の連帯保証、その他の保全として経済産業省IDの譲渡予約や電力会社との系統連系の地位にかかる譲渡予約があります。

償還や利払いの実績ですが、利払いは1か月に1回のペースで行われており、元本の償還は満期の1か月前から満期までの間で5回に分けて行われています。3か月間の運用期間で1.75パーセントの利益があり、年利に換算すると7パーセントの利回りとなります。

中小企業支援型ローンファンド

中小企業支援型ローンファンドでは、日本経済を支えている多くの中小企業を資金面から支援する事を目的としています。

クラウドバンクでは財務状況や信用力を慎重に審査していきながら、柔軟な融資を可能としています。

中小企業支援型ローンファンドの過去の事例として、発展途上国に日本の中古車両を輸出する貿易事業者のA社に対するソーシャルレンディングの事案について紹介します。

運用期間は6か月間で、担保としてA社代表者が保有するA社株式の質権が設定されており、保証としてA社代表者が連帯保証人となっています。

償還や利払いの実績についてですが、利払いは運用開始の1か月半後から1か月に1回のペースで行われており、元本の償還は満期に一括で行われています。

6か月間の運用期間で元本に対して3.33パーセントの利益があり、年利に換算すると6.66パーセントの利回りという事になります。

 

クラウドバンクの申込み方法

クラウドバンクの申し込み方法について解説していきます。まずは、クラウドバンクの公式ホームページにアクセスして、右上にある口座開設のボタンをクリックします。

住所や氏名、利用している金融機関等、口座開設に必要な情報を入力する画面が出てきますので、間違いのないように入力していきます。

申し込みの際には、免許証や健康保険証等の本人確認資料とマイナンバーを提示する必要があります。

これらは、インターネットでアップロードをする事も可能です。その後、クラウドバンクで審査が行われます。

審査は最短1営業日で完了します。

審査が終了後、口座開設審査完了通知が登録した住所に発送され、通知に記載された8桁の番号をマイページに入力する事で口座開設が完了します。

口座開設完了後は、自分が投資したい募集中のファンドを選んで投資をする事ができるようになります。

 

まとめ

以上、今回はソーシャルレンディング事業者の一つであるクラウドバンクについて解説していきました。

クラウドバンクは累計応募金額が450億円を超えており、実績のあるソーシャルレンディング事業者であるという事ができるでしょう。

少額からの投資にも対応しており、安定して高い利回りを得る事ができますので、有力な投資先の一つとして検討する価値があるのではないでしょうか。

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