オーナーズブックの特徴や実績、人気の理由に迫る

2019.04.22 [月]

オーナーズブックの特徴や実績、人気の理由に迫る

ネットの証券口座が一般的になり、スマートフォンやPCがあれば個人でも気軽に投資が行える時代になりました。

投資信託、一般株、FXなど様々な投資商品がありますが、クラウドファンディングが認知されていく中で、投資の世界でも個人が集まって一つの投資商品を運用するという状況が生まれています。

その一つに、1万円から参加できる不動産投資として今、オーナーズブックが注目されています。

 

オーナーズブック概要

オーナーズブック(OwnersBook)は、クラウドファンディングを利用して、少額からでも不動産投資を始められる資産運用サービスの名称です。ロードスターキャピタル株式会社が運営を行っています。

不動産投資といえば、従来は最初から何千万という高額資金を持っている人が行う投資だと思われていましたが、クラウドファンディングを利用することによって、少額しか投資に使えない人も大勢集まることによって、高額の投資が可能になります。

これは、クラウドファンディングの中でも、「ソーシャルレンディングサービス」といって、借り手(お金を借りたい人)と貸し手(お金を投資したい人)を、インターネット上でマッチングさせるサービスに属するものです。

欧米では、「P to P(Peer to Peer)レンディング」、といってこのようなソーシャルレンディングは広く認知されています。オーナーズブックはそのような欧米型を採用した投資商品を提供していて、今後日本でも一般化するのではと予想されています。

 

オーナーズブックの特徴

最低1万円からの投資が可能

オーナーズブックでは「不動産投資は多額の資金が必要だからハードルが高い」と考えていた人にも、参加しやすいよう、最低1万円からの投資が可能となっています。

公式HP上でも投資額の分布を公表していますが、40%が10万円以下、30%が50万円以下という、一般の人でも手が届く投資額で運用されています。

良心的な手数料

従来の不動産業者を仲介しての不動産投資は、高額な手数料がかかることが前提でしたが、オーナーズブックでは自社でITチームを組み、直接プラットホームを開発・運用することで、仲介手数料をカットしコスト削減に努力しているそうです。

実際に、出資金以外に必要な手数料は、投資口座に入出金時にかかる300円+消費税のみとなっていて、非常に良心的な価格といえるでしょう。

投資物件が明確である

以前から、不動産投資を目的とした投資信託商品はありましたが、いったいどんな物件に投資しているのかは投資家に知らされていないというのが実情でした。オーナーズブックでは、ホームページ上でも「新宿区マンション」「江東区商業ビル」など物件が明示されており、自分の好きな物件を選択して投資を行うことができます。

物件ごとの情報も豊富であり、所在地区、築年数、耐震性、稼働率などのリスク状況、銀行借入額などの財務状況も把握できます。もちろん不動産に精通したプロが担当して分析を行っています。

(実際に投資金を貸し付ける先は、物件を保有する不動産業者になります。行政上の理由のため業者名は明記されていませんが、実際に投資する物件の詳細は明記されています。投資先業者名を伏せるため物件の正確な住所は明記せず、新宿区、文京区という括りで表示されています)

SNSで投資家同士の交流が可能

オーナーズブックの会員は独自のSNSサービスを介して交流することができます。

従来は個々に活動するのが普通だった個人投資家同士が、お互いの投資情報を共有でき、友人やグループを作ることもできます。会社側が、質が一定の顧客サービスを行っており、情報の透明性に自信があるからできるサービスともいえます。

忙しい人でも投資ができる

不動産投資という性質上、短期の株式投資のように何度も売買を繰り返す必要はありません。

運用期間は物件ごとに1年6カ月~2年程度であり、一度投資を開始すると、運用期間が終了するまで現金に換えることはできないという点はデメリットにもなりますが、こまめに株価をチェックするような手間は必要ありません。

四半期ごとに入金される配当を受け取る(案件によっては運用終了後の資金返却時に配当も一括支払いの場合もある)だけで良い、忙しい人にも向いている投資方法です。また、公開している利用者層をみると、半分以上が20代、30代というデータで、投資初心者の方も多く参加している様子がうかがえます。

 

オーナーズブックが人気な理由

ソーシャルレンディングで不動産投資を行う企業は、オーナーズブックだけではありません。しかし、オーナーズブックは業界でも代表的な存在で人気があるのは、どのような理由があるのでしょうか。

ちなみに、この記事を執筆中(2019年3月13日)に、ちょうど18時に募集スタートの最新投資物件情報があったのですが、同日2時間後の20時前には満員で募集完了(正確な満員達成時の時刻は不明です)、338名により86,500,000円が一気に集まっているという人気ぶりでした。

不動産のプロが創業している

クラウドファンディングというと、IT畑のメンバーが操業しているイメージがありますが、オーナーズブックでは、会社概要でも主要メンバーの経歴を公開していますが、ゴールドマンサックスの不動産部門に関わった3名が創業に携わっています。

数百億円の不動産投資を運用していた、不動産に精通したメンバーが創業しているという安心感があります。

「投資運用業」や「第二種金融商品取引業」だけではなく、「宅地建物取引業」「総合不動産投資顧問業」などの不動産資格を保有する社員も在籍しています。

全案件不動産担保付き(貸付型投資案件の場合)

オーナーズブックでは貸付型投資案件に不動産担保が設定されています。(案件には、オーナーズブックで一般的な貸付型案件と、物件を購入する際の資金を集めるためのエクイティ型案件があります)

不動産担保とは、もし債務者が借り入れた資金を返済できない状況となった場合、債権者は担保提供された不動産を売却して返済にあてる、というものです。

元本保証をうたうものではありませんが、実際として、不動産担保が付いていて、その不動産の評価額をプロが厳しく査定している場合は、リスクがかなり低い状況で投資が行えるといえます。オーナーズブックでは、元本割れ、貸し倒れは一度も発生していないとのことです。

 

オーナーズブックの実績

堅実かつ成果のある利回り

オーナーズブックでは、投資物件ごとに、想定する年次の利回りを公表しています。

大体4~6%としていますが、実際に投資が完了する1年~2年後には、確定した利回りは8~14%と上がっている場合が多いようです。オーナーズブックでは、最初から高い利回りを想定して資金を集めようとせず、堅実な予想を元に成果を出している様子がうかがえます。

参考URL;https://www.crowdport.jp/news/3974/

創業以来黒字経営

オーナーズブックは2012年に創業、2017年9月に株式上場を果たしました。ホームページには財務状況が公開されており、創業以来黒字経営であることが分かります。

2017年12月次の経常利益は1,189百万円であり、創業時の約10倍に相当する成長を遂げています。

資本金も13億3,500万円(資本準備金とあわせて26億6,000万円)とあり、外部監査も積極的に行うなど、健全な経営状態にあることが分かります。

 

オーナーズブックの申し込み方法

オーナーズブックを利用して投資を行うには、まず会員登録が必要です。

20歳~75歳未満(75歳以上は個別対応)であれば誰でも申し込みを申請でき、オーナーズブックの審査を通過すれば(審査内容は非公開)、投資をスタートできます。

  1. メールアドレスのみで登録申請を行い、必要事項を入力するだけで一般会員に登録できます。
  2. 会員情報を使ってログイン後、「投資家申請」を行います。
  3. 画面に沿って必要事項を入力、口座を開設するために本人確認資料を提出します。本人確認資料を元に、オーナーズブックが投資家審査を行います。
  4. 無事審査に通過すると、登録住所へ本人所在確認のために簡易書留でハガキが送られてきます。

そのハガキを受領したことで、投資家の登録が完了します。

  1. 投資家登録完了時に、投資口座へ入金をします。
  2. 入金が済めば気に入った投資案件を選択し、内容を確認して応募に進みます。

参考URL:https://www.ownersbook.jp/top/start-guide/

 

まとめ

オーナーズブックは、運営するロードスターキャピタル株式会社が非常に安定性のある企業ということで、人気が高い投資商品になっています。

実際に、会員登録をしても、すぐに枠が埋まって投資できないという状況もあるようです。

オーナーズブック側も、安易に案件を増やさず、信頼できる精査された案件情報を提供することに注力しているようです。

募集案件は、事前に物件情報の詳細を公開し、「〇月〇日の何時から募集を開始します」と明記されます。これからオーナーズブックを始めたいという方は、会員登録後、「募集開始」のサインを見逃さないことが大切といえそうです。

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