無理なく続けられる積立、自分に合った口座選び

2019.04.27 [土]

無理なく続けられる積立、自分に合った口座選び

毎月一定額をコツコツ貯めていくことができ、多くの銀行で積立貯金を受け付けています。

どのような基準で積立貯金の銀行を選べばいいのかよく分からないという方のために、積立貯金の銀行を選ぶ際のポイントを紹介します。

 

貯蓄に差がつく自動積立定期貯金

自動積立定期貯金とは、毎月決まった日にあらかじめ決めておいた金額を普通口座から別の口座に自動積立する貯金方法です。

金額は基本的に1,000円単位で自由に決めることができ、毎月1,000円など少額から積み立てることが可能です。

積立する期間は半年~5年ほどで、貯金の目的に合わせて自由に積立期間を設定できます。

毎月の積立額以外に、ボーナス時には積立金額を増額することができ、臨時収入が入った場合は手動で好きな金額を入金することもできます。

積立日を自由に設定できる銀行がほとんどなので、給料日直後に設定しておくと先取りで貯金ができます。

お金が余ったら貯金するのではなく、給料が入ったらまずは決まった金額を先に貯蓄に回しておく方が着実に貯められます。

また、自動積立定期貯金とよく比較されるのが定期預金です。

定期預金は原則満期を迎えるまでは途中解約ができず、途中解約すると契約時の金利よりも下がってしまいます。

一方、自動積立定期貯金は基本的に現金の引き出しに制限はありません。

しかし銀行によっては定期預金と同じ扱いで途中解約すると契約時の金利よりも下がってしまう場合があるので注意が必要です。

自動積立定期貯金のメリットは、毎月コツコツ無理なく貯蓄でき、一度設定すると忘れていても半強制的に貯金できることです。

会社に財形貯蓄などの制度がない場合でも、自動積立定期貯金を利用すると確実に貯金できます。

 

積立預金の銀行を選ぶ時のポイント

金利

積立預金の金利は都市銀行などでは0.01%となっており、普通預金よりも少し高めに設定されています。

また、原則途中解約ができない定期預金よりも、積立預金の方が金利は低めです。

しかし、ネット銀行の中には定期預金と同等かそれ以上の金利が適用される積立預金があります。

金利が0.1%を超える積立預金もあるので、積立預金の銀行を選ぶ際には金利を確認するようにしましょう。

特典

積立預金を利用することで特典が得られる銀行があります。

楽天銀行では、積立預金を利用することでハッピープログラムの会員ステージを上げることができます。

会員ステージは「預かり資産残高」または「対象商品・サービスの取引件数」で決定され、ステージに応じてATM利用手数料や他行振込手数料の無料回数、楽天スーパーポイント獲得倍率が増えていきます。

貯まった楽天スーパーポイントは振込手数料の支払いやデビットカードの支払い、プリペイドカードのチャージなどに利用できます。

また、イオン銀行には「イオン銀行Myステージ」という制度があり、対象取引の利用に応じてイオン銀行スコアが貯まり、ステージごとに特典が受けられます。

ステージがランクアップすると、普通預金の金利が最高0.15%まで上がり、他行ATM入出金利用手数料や他行宛振込手数料の無料回数が月5回まで増えます。

積立預金を利用することでも銀行スコアが貯まるので、イオン銀行を利用している人に良いです。

金利だけでなく、得られる特典も考慮に入れましょう。

預け入れ満期時の取り扱い

積立預金には積立期間とは別に、預け入れ期間というものがあります。

お金を預けると、預け入れ期間とそれに応じた金利が適用され、通常はその期間が満了した後も自動的に積立期間終了まで同一預け入れ期間に再投資されます。

積立期間の中で預け入れが何度も満了し再投資される形となるので、預け入れが満期を迎えても積立が終了するわけではありません。

預け入れ満期時の取り扱いには、「元利自動継続」、「元金自動継続」、「満期自動解約」の3タイプがあります。

「元利自動継続」では預け入れ満期時に元金と利息を合わせた金額が同一預け入れ期間の定期預金に継続され、「元金自動継続」では利息を普通口座に入金し元金だけが同一期間の定期預金に継続されます。

「満期自動解約」は元金と利息を普通口座に入金します。

「元利自動継続」であれば自動的に元金と利息を合わせた金額で運用されるので元金自体が増えていく事になり、複利効果が得られます。

各銀行で預け入れ満期時の取り扱いが異なるので、確認しておくといいでしょう。

 

積立預金銀行一覧

1.ソニー銀行

ソニー銀行での積立預金の名称は「積み立て定期預金」です。

積立期間の定めはなく、解約するか一時停止の申し込みをするまで積み立ては継続されるようになっています。

積立定期預金では積み立ての度に、「期間指定」で「満期日自動継続型」の定期預金として預けられる形になります。

期間指定なので、預け入れ期間を1年・2年・3年から選びます。

満期日自動継続型とは「元利自動継続」と同じ意味で、預け入れ期間が終了した満期日に、元金と利息を合わせた金額が自動的に同一預け入れ期間の定期預金に継続されます。

お金を引き出す場合、預け入れ期間が残っている定期預金は中途解約となり、預入日までさかのぼって中途解約利率が適用されます。

金利は預け入れ期間が1年のものが0.05%と最も高く、2年・3年のものは0.02%です。

ソニー銀行の円普通預金の金利は一律0.001%、円定期預金は0.01~0.05%ですが、預け入れ期間が1年の円定期預金は0.05%、2年・3年のものは0.02%なので積み立て定期預金の金利と変わりません。

積み立て定期預金は毎月1,000円から積み立てが可能で、1,000円単位で変更できます。

年2回までは毎月の積立額を増額できるのでボーナスに対応できる上、毎月の積立日以外にも好きな時に1,000円から預けることができるので臨時収入があった場合にも貯金できます。

積立日は2日・7日・12日・17日・22日・27日の中から選べます。

ソニー銀行を使うメリットは積み立て定期預金と一緒に「おまかせ入金サービス」が利用できることです。

おまかせ入金サービスとは、毎月指定した金額を他行の銀行口座からソニー銀行の円普通預金口座に自動で入金してくれるサービスのことで、その際に手数料がかからないので給与口座を変更する必要がなく便利に利用できます。

2.楽天銀行

楽天銀行の積立預金は定期預金を毎月購入する形となっており、商品名は「定期預金の積立購入」です。

毎月指定日に円普通預金から自動的に、指定の預け入れ期間と満期取り扱いの円定期預金に預け入れるサービスです。

楽天銀行の円定期預金の満期取り扱いには「元利自動継続」、「元金自動継続」、「満期自動解約」があります。

「元利自動継続」はソニー銀行の「満期日自動継続型」と同じで、元金と利息を合わせた金額を同一預け入れ期間の定期預金に継続します。

「元金自動継続」は元金だけを同一期間の定期預金に継続するもので、「満期自動解約」は元金と利息を満期日に普通口座に入金します。

楽天銀行の定期預金積立購入の預け入れ期間は、1カ月・3カ月・半年・1年・2年・3年・5年・7年・10年から選ぶことができます(預け入れ期間が7日と14日の円定期預金は定期預金積立購入の対象外)。

毎月1,000円から積み立てることができ、1円単位で変更できます。

指定した月だけ多めに預けられる増額設定オプションもあります。

定期預金積立購入の金利は、預け入れ期間が半年のものが最も高く0.12%です。

マネーブリッジを利用した普通預金金利の0.1%よりも高く設定されており、金利の高さは楽天銀行を利用する大きなメリットです。

3.イオン銀行

イオン銀行の積立預金は、「積立式定期預金」という名称です。

毎月決まった日に、普通預金口座から指定金額が自動的に振り替えられ、預け入れ期間が1年以内のスーパー定期として預け入れされます。

積立式定期預金ではどの積立期間でも金利は0.08%です。

イオン銀行の普通預金の金利は0.001%、定期預金の金利はどの期間でも0.02%なので、普通預金・定期預金より高い金利となっています。

毎月500円から積み立てでき、1円単位で変更できます。

年6回までは希望月に増額することも可能です。

積立期間は口座開設日の半年後~40年以内の範囲で自由に選べ、積立期間が終了する日が口座満期日となります。

満期時の取り扱いは「元利自動継続」で、口座満期日までに預け入れ期間が満了すると、元金と利息を合わせた金額が自動的に新たなスーパー定期として継続されます。

積立期限である口座満期日にはすべての預け入れが自動的に解約され、元金と利息が普通預金口座に入金されるようになっています。

口座満期日前に解約した場合、中途解約利率により計算された利息とともに払い戻されます。

また、イオン銀行の積立預金は他行の銀行口座から自動入金できます。

同じ銀行の口座からしか受け付けていない銀行もある中、積立式定期預金を使えば給与口座を変更する手間が省けます。

 

まとめ

自動積立定期貯金とは、毎月指定した日にあらかじめ決めておいた金額を自動で積立してくれる便利な貯金方法です。

一度設定しておけば放っておいても貯まっていくので、なかなか貯められない人、給料が入るとつい使ってしまう人に良いでしょう。

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