老後の不安が軽くなるiDeCo(イデコ)の手数料や商品を比較

2019.04.13 [土]

老後の不安が軽くなるiDeCo(イデコ)の手数料や商品を比較

「老後資金が不安だから今から投資をした方がいいのだろうか… でも投資でリスクを負いたくないな」というあなたへ。

今は「人生100年時代」と言われています。60歳で定年退職して、年金で余生を送るという生活は遠い昔の話になってしまいました。

年金の支給開始年齢も60歳から65歳に引き上げられたり、支給金額が減額されたりと「老後の資金面でも」不安が残るようになりました。

年金の支給も当てにならない今、退職後の余生を心配なく過ごすためには、国を当てにすることなく老後資金を自己管理する必要があります。そのため30代~40代の現役の時から投資をしておこうと思う方が増えてきています。

とはいえ株式投資や不動産投資で失敗した時に、大きな損失を出すというリスクを負いたくないですよね?そんなあなたにオススメしたいのがローリスクで運用可能なiDeCo(イデコ)です。

 

iDeCo(イデコ)を始めるのに金融機関を決める理由

iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことで、簡単にいうと「お得に老後資金を作れる制度」です。毎月決まった金額を定期預金・保険・投資信託などに積み立てて運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ることができます。

これらの窓口になっているのが主に金融機関です。みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三井住友銀行などの大手銀行や地銀など、様々な銀行で始めることができます。(窓口で問い合わせすれば親切に教えてくれます)

でもちょっと待ってください。

実は銀行によって「加入手数料」と「運用手数料」に違いがあります。ここを見ずに安易に始めてしまうと、手数料の総支払額の差額が大きく変わってきてしまい、せっかく運用で得た利益を減らしてしまうことになってしまいます。

そうならないために「手数料比較表」をこの記事の下の方に載せてあるので、参考にしていただけたらと思います。

 

選んだ金融機関によっては損をする?

iDeCo(イデコ)の「運用手数料」の比較をする前に、金融機関を決める時の3つのポイントを説明したいと思います。

なぜなら「運用手数料」の価格だけで金融機関を決めてしまうのは安易だからです。この3つのポイントを考慮して、あなたに合った金融機関を探してみましょう。

その3つのポイントとは下記の通りです。

  1. 口座管理手数料
  2. サポート体制
  3. 取扱い金融商品数

それぞれについて見ていきましょう。

1.運用手数料

iDeCo(イデコ)を始めるには加入手続きが必要になります。

初期加入手数料で2,777円、それ以外に月々管理手数料がかかります。初期加入手数料はどの銀行でもおおむね同じですが、月々の運用手数料が銀行によって違うので、注意することが重要です。(詳しくは下記に載せてあります)

2.サポート体制

いざiDeCo(イデコ)を開始して運用していくと、わからないことが出てくると思います。

その時に助けになるのが「サポート」です。特にiDeCo(イデコ)は長期運用になるので、サポート体制の良し悪しは重要になります。

3.取扱い商品数

あなたが運用したい金融商品があるかどうかは、あなたが加入する金融機関にかかっています。

取扱い商品数が多ければ多いほど、あなたに合った金融商品が見つかる可能性が高いので、こちらも重要なポイントになります。

 

手数料が重要な理由と安い金融機関比較

今から見ていくのは「手数料が重要な理由と安い金融機関比較」です。

なぜ「運用手数料」を注意することが重要かというと、それはiDeCo(イデコ)が長期運用型だからです。

たとえばあなたが40歳でひと月の運用手数料が167円の金融機関を選んだ場合

運用手数料が20年で40,080になります。

1年で2,004円(1年=12ヶ月  167×12=2,004  )
満期が60歳なので60歳-40歳=20歳・・・20年運用。(2,004×20=40,080 )

運用手数料が月308円だった場合
運用手数料が20年で73,920(308×12ヶ月×20年=73,920)

73,920-40,080=33,840の差額が出てしまいます。

(全く同じ運用をしたとしても)

ひと月では大したことがない差額でも、長期的に考えたら大きな差になりますね。

《金融機関比較》

最も安い運用手数料は「167円/月」で最も高い運用手数料は「491円/月」でした。
※(2019年1/24現在)

地銀ほど運用手数料が高く設定されているのが特徴です。しかし地元にある金融機関なので、何かあった時に素早く対応できるし、金融機関の方も直接対応しやすいというメリットもあります。

iDeCo(イデコ)を取り扱っている金融機関は沢山あるため、すべての金融機関を載せてしまうと、かえって分かりづらくなるため、主要金融機関のみを厳選しました。

<加入時手数料2,777円、運用手数料(167/月)の金融機関>
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、みずほ銀行、野村證券、松井証券、大和証券

<加入時手数料2,777円、運用手数料(422/月)の金融機関>
三井住友銀行、ゆうちょ銀行、各地銀

<加入時手数料2,777円、運用手数料(437/月)の金融機関>
お金のデザイン

<加入時手数料2,777円、運用手数料(491/月)の金融機関>
ジャパン・ペンション・ナビゲーター

「運用手数料が高くても、地元の金融機関のほうが安心だ」というあなたは、利用しやすい近所の金融機関を選ぶのもアリだと思います。

 

運用商品が充実している金融機関比較

さてここからはiDeCo(イデコ)で取り扱っている運用商品と金融機関の比較について見ていきます。iDeCo(イデコ)で取り扱っている運用商品は大きく分けて2つに分類されます。

「元本確保型」「元本変動型」です。

「元本確保型」

元本確保型は「定期預金」や「保険」などの商品。元本が減るリスクは低く、元本割れになることはないですが、低金利だと大きく増える見込みがありません。

「元本変動型」

それとは対照的に、元本変動型は「投資信託」が商品となります。元本が増えたり減ったりするので、投資性が高いです。大きく資産を増やすことができますが、元本割れを起こす可能性もあります。

iDeCo(イデコ)利用者の投資割合

アンケート調査の結果だと、iDeCo(イデコ)利用者の投資割合は以下のようになりました。

元本確保型・・・34% 両方・・・20% 元本変動型・・・14%

アンケート結果を見ると、iDeCo(イデコ)利用者は積極的な投資をする人よりは、元本割れしないようなローリスク投資を好む人が多いようです。

《運用商品取扱い数比較》

金融機関 元本確保型 元本変動型
イオン銀行 1 17
お金のデザイン 2 3
ジャパン・ペンション・ナビゲーター 4 22
大和証券 1 21
野村證券 1 26
松井証券 1 11
マネックス証券 1 24
みずほ銀行 1 10
三井住友銀行 2 23
楽天証券 1 30
ゆうちょ銀行 8 23
SBI証券 1 37

 

全体的に「元本確保型」が少なく、「元本変動型」の取り扱いが多くなっています。

《サポート体制》

なにかあった時にサポートが必要になります。そのサポート体制に対する口コミや利便性の比較です。これには「各金融機関のWEBページの使いやすさ」も比較ポイントに含まれています。

<最優良サポート>
イオン銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、野村證券、お金のデザイン、ジャパン・ペンション・ナビゲーター

<優良サポート>
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、大和証券

この中でも「イオン銀行」は「365日店頭でのサポートが可能」です。土日祝日が休みになる金融機関よりも、オフラインサポートを受けやすい環境となっていますので、ネットでの問い合わせや電話が苦手なあなたには、使いやすい金融機関かもしれません。(ついでにショッピングモールで買い物もできます)

 

まとめ

「iDeCo(イデコ)でおすすめ金融機関とは?手数料や商品で徹底比較」の記事はいかがでしたでしょうか? iDeCo(イデコ)についての理解は深まりましたか?

年金もあてにならないような時代だからこそ、老後資金は自己管理しなければなりません。

iDeCo(イデコ)は株式投資や不動産投資に比べて、ローリスクで老後資金の貯蓄をすることができる「お得な制度」になっています。(ここでは詳しく載せませんが、あなたの雇用状況によって運用資金は全額控除対象になるため、節税対策にもなります)

金融機関を選ぶ時の3つのポイントを参考にしながら、あなたにぴったりの金融機関でiDeCo(イデコ)を利用してみませんか?

老後資金の貯蓄手段の一つとして、ぜひ考えてみていただきたいと思います。この情報が「あなたの将来の不安を資金面で和らげる」お手伝いになってくれればと思います。

この記事をシェア