ブロックチェーンの誕生から数年が経ち、誕生当時のシンプルなシステムから現在ではいろいろな機能が追加され、日々進化をしています。
同様にブロックチェーンの検索サイトとしての役割を持つブロックエクスプローラーもトランザクションの情報検索機能だけのものから、隠されたメッセージやブロック番号の検索など様々な機能が追加され続け、こちらも日々大きな進化を見せています。
ここでは進化を続けているブロックエクスプローラーについての解説と、数あるブロックエクスプローラーの中から比較的有名で特に便利な5つのブロックエクスプローラーの機能と特徴についてご紹介します。
ブロックエクスプローラーとは?
ブロックエクスプローラーを一言でいうと、仮想通貨の持つ分散型台帳であるブロックチェーンの情報を検索するエンジンです。
このブロックエクスプローラーは数多くありますが、そのサイトによって機能は大きく変わります。しかし、基本的な機能は仮想通貨のトランザクションの検索機能となっています。
仮想通貨での取引のことを「トランザクション」と言いますが、例えばAさんがBさんに対して送金した場合、その1回の送金ごとに1つのトランザクションとしてブロックチェーンに記録されていきます。
そのトランザクションには「トランザクションID」と呼ばれる英数字で作られたIDが割り当てられます。
Aさんは送金したと言っているけど、まだ着金しない場合はこのトランザクションIDをブロックエクスプローラーで検索することにより取引を確認することが可能なのです。
ビットコインを始めとした仮想通貨の取引は、全てブロックチェーンによって取引が記録されており、このブロックチェーンに記録されている情報は世界中誰でもブロックエクスプローラーを利用して検索することが可能となっています。
ブロックエクスプローラーのサイトはかなりの数が存在しておりますが、そのサイトごとに特徴や機能が大きく異なっていることを事前に理解しておくことが必要となってきます。
例えばそのサイトがカバーしているブロックチェーンや、検索できる内容、検索以外にできることなど、サイトによって全く違いますので、自分の用途に合ったブロックエクスプローラーのサイトを探してみてください。
ブロックエクスプローラーの使い方
数多くあるブロックエクスプローラーのサイトによって使い方や検索できる内容、ブロックチェーンの種類が異なってきますが、基本的にはトランザクションの情報を検索することができるものになっています。
用途に合わせて、またはカバーしているブロックチェーンを確認してブロックエクスプローラーのサイトを選ぶことをオススメします。
基本的にブロックエクスプローラーでは送信や受信が完了しているかを確認することができます。
仮想通貨を送金すると通常は瞬時に相手に着金のアラームが入り、ウォレットの残高に反映されます。
しかし、これで取引が完了ではありません。仮想通貨にはマイニングという工程があり、取引の成立を確認してもらわなければなりません。ビットコインのマイニングには通常10分くらいかかりますので、これが完了するまでは正式に取引は成立していないことになります。
また、サイトによっては複数のブロックチェーンでのトランザクションを検索でき、ブロックチェーン上の単語を検索することも可能なサイトもあります。
どのブロックエクスプローラーのサイトを選ぶかによって、検索できる内容が大きく変わってきますので、それぞれのサイトの機能と特徴を確認することが必要となってきます。
ただまずは検索機能として使いこなしてみることからスタートとなると思いますので、誰かに仮想通貨を送った際、もしくは送ってもらった際に、しっかりと送金・着金できているかどうかを一度ぜひ確認してみてください。かなり便利なシステムであることが確認できると思いますよ。
便利な5つのブロックエクスプローラの機能と特徴について
ブロックエクスプローラーにはかなり様々な種類があり、ブロックチェーンの種類によっても違ってきます。
自分の用途やスタイルとブロックエクスプローラーのサイトの機能を照らし合わせて、ぴったりのサイトを探してもらえればと思います。
またサイトによっては日本語対応しているブロックエクスプローラーと非対応のサイトもありますので、その部分もしっかりと確認してもらえればと思います。
ここでは数あるブロックエクスプローラーのサイトの中でも比較的機能が豊富で便利な5つのブロックエクスプローラーをご紹介します。
・Blockchain.com
Blockchain.comはビットコインのブロックエクスプローラーとしては世界で最も有名で利用されているサイトではないでしょうか。
以前まではBlockchain.orgというアドレスで運営されていましたが、最近アドレスが変更となったようです。
Blockchain.comは他のブロックエクスプローラーに比べて比較的基本的な機能しか使えないサイトではありますが、逆にシンプルで使いやすいという事で人気を集めているようです。
ブロック、トランザクション、アドレスなどの情報から検索をかけることが可能となっています。
多くの利用者に使われていることからわかるように、Blockchain.comは高い信頼性を持っています。
さらにBlockchain.comではWealth of statsというページがあり、過去24時間のビットコインのアクティビティや市場の動向を見ることができます。
日本語にも対応しており、概要はとても分かりやすくなっています。
・Blockchair.com
Blockchair.comでは「Search the blockchain world for anything(ブロックチェーンのいかなる情報も検索する)」という説明を掲げている通り、様々な情報を検索することが可能なサイトです。
Blockchair.comではビットコインだけではなく、ビットコインキャッシュ、イーサリアムのプールサイズや手数料、ノード数、難易度など様々な角度からありとあらゆる情報を検索することができます。
さらにブロックチェーン上の単語も検索することが可能で、検索するユーザーはお気に入りのスポーツチームや自分の地元、子どもの名前などがブロックチェーン上に記録されているかどうかを検索し確認することができます。
日本語に対応しているページは確認できていません。確認した時は英語とロシア語のみの対応でした。
・Tokenview.com
中国のデベロッパーチームによって開発、リリースされたマルチチェーンエクスプローラーであるTokenview.comはまだまだ公開から日が浅いこともあり、翻訳などの面で粗削りな所が目立つサイトではありますが、Tokenview.comがカバーしているブロックチェーンの数は評価が高いようです。
Tokenview.comでは20以上の有名なブロックチェーンを検索することが可能で、複数のブロックチェーンを同時に検索する場合には非常に便利なサイトとなっています。
さらにTokenview.comではカバーしているブロックチェーンのリッチリストも見ることが可能となっており、今後様々な活用方法が期待されるサイトとなっています。
日本語にも対応しておりますが、上記の通りかなり粗削りな翻訳です。
・Etherscan.io
Etherscan.ioではMetamaskやMyetherwalletなどのイーサリアムベースのウォレットにトークン残高がどれくらいあるのかを確認する目的で利用している人が多いようです。
他にもEtherscan.ioではスマートコントラクトのアドレスを確認したり、分散型取引所のアクティビティを確認したりすることもでき、中にはガスの手数料を検索するなどといった利用目的で使う人も多いようです。
イーサリアムのブロックエクスプローラーはかなりの数が存在しますが、その中でも最も有名なサイトは間違いなくEtherscan.ioであると言えます。
サイトは日本語には対応していませんでした。対応言語は英語・中国語・韓国語です。
・Bitcoin.com
非常にシンプルで且つ使いやすさを追求したブロックエクスプローラーであるBitcoin.comは名前の通り、ビットコインが提供するブロックエクスプローラーです。
サイトではビットコインとビットコインキャッシュのトランザクションを簡単に検索することができ、その使いやすさは高い人気を集めています。
またユーザーはQRコードをスキャンすることでウォレットの残高をすぐに確認することができ、サイトではボタン一つでビットコインレガシーとセグウィットのメカニズムをチェンジすることもできます。
日本語にも対応しており、分かりやすいサイトです。
まとめ
Googleで「ブロックエクスプローラー」を検索すると、かなりの数のサイトがヒットしますので、上記で紹介させていただいたブロックエクスプローラーのサイトはほんの一部です。
ほんの一部ではありますが、5種類のサイトはすべてが内容や機能が大きく違っていたことに気が付いていただいたと思います。
自分が使いやすいと感じるお気に入りのブロックエクスプローラーを探し当てること自体、初心者の方にとってはかなり大変な作業になるかもしれませんが、検索だけではなく分析や市場チェックなどを行っていきたいと考えているようでしたら、ぜひしっかりと自分の用途とマッチするサイトを頑張って探していただければと思います。