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情報銀行の普及に欠かせないのがクラウドサービス
日本では今、お金のかわりに個人データを預かる情報銀行の実証実験が行われています。
情報銀行は個人データを預かるだけではなく、第三者の事業者に活用してもらうため、膨大な量のデータに対して様々な処理をしなければなりません。
そこで必要なのが高度な機能を持つクラウドサービスです。情報銀行になぜクラウドサービスが必要なのかを、分かりやすく解説します。
膨大な個人データを情報銀行が扱うにはクラウドサービスが必要
情報銀行とは、個人データを預かり、その個人にかわってデータを第三者に提供する事業者です。
近年はIoT機器などを通してネットワーク上に膨大な個人データが存在していますが、大量の個人データを管理するには、ひとつの事業者のシステムだけでは限界があります。
近年登場している高度なクラウドサービスは、情報銀行の業務に必要なデータの収集と安全な保管、リアルタイムの分析を行うことができるので、情報銀行の実現に欠かせないシステムの一つです。
個人データはこんなにたくさんある
“個人データは本人が保管しているものの他にも、小売、クレジット、医療関連などの事業者が保管しているものや、ウェブ上に残る購買履歴や閲覧履歴などもあり、日々増え続けています。
IoT機器のような、個人の行動をデータ化する機器が今以上に普及すれば、個人の生活履歴の全てがデータ化され、ネットワーク上に出て行くという時代になるでしょう。
クラウドサービスが多くの情報を収集、分析するのに向いている理由
近年、大手のクラウドサービス事業者は規模を拡大し、より多くのデータを扱える体勢を整えています。
データを安全に保存するだけではなく、効率よく収集したり、集めたデータをリアルタイムで分析したりすることもできる規模のクラウドサービスも登場しています。
膨大な量の個人データを収集し、安全に保管できる
膨大なデータを扱う上で不安視されるのは、大規模な情報漏洩リスクです。
ですがそれに対応できる、高いセキュリティ基準で運営されるクラウドサービスも増えています。分散PDSという、個人データを暗号化してから保管する方式ならば、何十億台ものIoT端末に安全に接続、管理することが可能です。
人工知能(AI)を使ってクラウド上でデータを分析
収集した膨大な量の個人データを同じクラウドサービスで分析できれば、そのデータを利用したい第三者の事業者に、個人が望む範囲で速やかに提供することができます。
発展が著しい人工知能(AI)を搭載した高度なクラウドサービスでは、そういったことも可能になるでしょう。
情報銀行の普及には高度なクラウドサービスが欠かせない
個人データにはデリケートな内容も多く、情報銀行を期待しつつも不安に思われている方も多いのではないでしょうか?
近年登場してきている高度な機能を持つクラウドサービスが使われれば、そういった不安は少なくなるでしょう。
近い将来、個人データを安全に、より活用できる情報銀行を、気軽に利用できるようになるかもしれません。