情報銀行とは何か?それをすすめる、情報銀行推進委員会とは?

2019.06.04 [火]

情報銀行とは何か?それをすすめる、情報銀行推進委員会とは?

情報銀行とは何か知っていますか?

情報銀行とはどのようなものなのでしょうか?あまり聞きなじみのない言葉に、その存在自体知らないという方も多いかもしれません。

情報銀行とは何か、それを推進する情報推進委員会と何か、見ていきましょう。

 

情報銀行とは?

はじめに、情報銀行とは何でしょうか?一般的に銀行と言えば、お金を預けたり借りたりするものを思い浮かべる方が大半ですよね。

しかし、情報銀行が扱うのは、お金ではなく、その名の通り「情報」です。

例えば、皆さんがインターネットを使って買い物をした場合、何を購入したのかというのは、ひとつの個人情報になります。

情報銀行で扱うのは、こういった情報です。この行動履歴や購買履歴にひもづいたITデータなどの情報を、個人から委託され、別の事業者などにマッチングさせたり、匿名化し情報提供する制度や事業者のことを「情報銀行」と言います。

 

私たちにメリットはあるのか?

私たちにとってのメリットはもちろんあります。提供された情報を活用して得られた利益は、データを受け取った側の事業者から直接的、あるいは間接的にデータを提供した個人に還元される仕組みになっているからです。

現在、個人の購入履歴や趣味嗜好、何に関心を持っているかを把握することで、インターネットにおける広告の利益は20兆円を超えているとされています。

情報にいかに大きな価値があるかが分かりますね。

 

情報推進委員会の前に、日本IT業界団体連盟について

情報推進委員会を構成する団体のひとつとして、日本IT団体連盟という組織があります。

日本IT団体連盟は、日本最大のIT業界団体であり、その数、60のIT業界団体からなり、約5000社、社員数はおよそ400万人です。

日本IT団体連盟が設立された目的としては、「IT関連団体の連合体として、我が国のIT産業の健全な発展に貢献するとともに、世界最高水準のIT社会の構築を目指すため、政府との双方向のコミュニケーションを実現しながら積極的に提言等を行い、もって我が国の経済・社会、国民生活の向上に寄与することを目的とする。」とあります。

日本の経済発展のため、IT産業の発展のために発足された団体です。

 

情報銀行推進委員会の活動

情報銀行推進委員会とは、日本IT団体連盟内において、政策委員会・国際委員会・IT教育委員会・IT人材育成委員会と並んで設置されている委員会です。

その内部は、情報銀行認定分科会と普及推進分科会に分かれています。

情報銀行認定分科会は、事業者が行った申請を事務局などを経て認可会議を行い適合性を判断し、認可するという役割を担っているもの。

普及推進分科会は、情報銀行を活用することにおいて、社会にとっても個人にとっても有益なものとなるよう、普及を推進しています。

 

情報銀行を活用することで、社会にとっても個人にとってもプラスになる

個人の購買履歴などの個人情報を扱う情報銀行。情報銀行を活用することで、IT業界だけでなく、社会的にも更なる発展を目指す情報銀行推進委員会。

今後安全に情報を活用することで、よりよい社会への発展が期待できそうです。

この記事をシェア