少額決済の手数料問題をpaypalマイクロペイメントで解決
オンライン決済代行サービスのpaypalが提供する「paypalマイクロペイメント」。
少額決済に特化したこのサービスの内容と導入メリット、利用にあたっての注意点などを考えてみましょう。
全世界1億人以上がpaypalを利用している
paypal は1998年設立のオンライン決済代行サービスです。
全世界で1億5000万人以上の利用者を持ち、主にインターネットショッピングの際に使われています。
ネットショッピングの際、利用者はクレジットカードをpaypalに登録するだけで良いので店側や第三者にカード情報が漏洩することはありません。
またトラブルに関する高水準の保障やユーザー保護もpaypalが支持される理由のひとつです。
この強固なセキュリティーシステムは海外でのネットショッピングにおいて大きな安心材料となっています。
paypalもはじめている少額決済の救世主「マイクロペイメント」
「マイクロペイメント」とは数円~数百円ほどの少額電子決済のことを指します。
インターネット上の電子決済ではクレジットカードによる決済が主流でしたが、カード決済の場合は、金額が小さいと一取引に対する手数料の占める割合が大きくなってしまいます。
今までは業態や決済方法によっては、この手数料が大きな負担となっていました。
この問題を解決する手段として、手数料を格安に抑えたマイクロペイメント決済システムの開発・導入が各事業社によって推進されています。
paypalのマイクロペイメントはどのようなサービスか
paypalが少額決済向けに提供しているのが「paypalマイクロペイメント」という決済サービスです。
これは今までのpaypal決済にかかっていた固定手数料を大幅に減らしたもの。
通常決済額に対して3.6%+40円というペイパルの手数料を、マイクロペイメントを利用することによって5.0%+7円に抑えることができます。
百円前後の決済に対しての手数料占有率を大きく減らすことが可能になりました。
paypalマイクロペイメントの使い方と注意点
paypalマイクロペイメントを利用するためには、paypalに利用申請をしてアカウントに反映させる必要があります。
paypalのウェブサイトから申し込み、申請が受理されればマイクロペイメントの手数料が適応されるようになります。
paypalマイクロペイメントを利用するにあたって気を付けるべきは、10円前後の決済です。この場合は固定手数料の7円の影響が大きくなってしまいます。
10数円の決済が細かく入ってくるビジネスモデルや少額の寄付などの場合は、注意しなければ取引金額のほとんどを手数料が占めてしまうことにもなりえます。
paypalマイクロペイメントの未来はどうなる?
現在、マイクロペイメント決済はpaypal以外にも多くの事業社が提供しています。
決済手数料がpaypalより安いサービスも出てきていて、超少額決済にも対応できるような流れができつつあります。
paypalマイクロペイメントもこの流れに乗って、更なる手数料の縮小があるのか?
または優れたセキュリティーや手厚いユーザー保護といったブランドイメージを前面に出して現価格を固持していくのか?今後の動向に注目していきたいところです。
paypal マイクロペイメントを総括する
paypalはマイクロペイメント決済以外にも、ビットコイン決済の導入もスタートさせています。
仮想通貨は今後様々な決済シーンで利用されるようになり、需要の高まりが予想されます。
それらの新しい概念も含め、ますます多種多様化していくであろう決済シーンにおいて、paypalマイクロペイメントの果たしている役割は決して小さなものではないと言えるでしょう。
私達はこのようなサービスを上手に取り入れながら、新時代を賢く生きて行くべきではないでしょうか。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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