2020.06.02 [火]

暗号資産取引所とは?売買や取引をするために覚えておきたいこと

 

暗号資産取引所には前もって把握すべきことが多くあります。
例えば売買や取引方法による手数料の違い、税金の話、資産の管理。
この記事では取引所の使用における注意点を、暗号資産のアドバイザーをしていた筆者が解説します。

暗号資産取引所とは?利用者間や取引所との売買が可能

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暗号資産取引所とは暗号資産の売買・取引が、オンラインで出来る場所のことです。
私たちが暗号資産を手に入れるには、誰かから貰ったりマイニングしたりする手段が挙げられます。ポピュラーなやり方は取引所の利用です。また暗号資産取引所には、2つの側面があります。

1つは「取引所としての側面」です。
取引所は利用者間で、暗号資産の売買をしたい人をマッチングします。暗号資産を買いたい人は欲しい量と金額を提示し、取引所はその条件で売ってくれる人を探し、取引を成立させます。この時、自分の売買条件に見合う人物が直ぐに見つからず、取引が成立するまでに長時間かかるケースがあるでしょう。その代わり取引の手数料は、安く済みます。

もう1つは「販売所としての側面」です。
利用者は取引所と直接、売買できます。取引所は暗号資産の売買価格を決めておき、利用者はその条件に従って売買するだけです。利用者間で取引する時とは違い、自分の売買条件に合う利用者を探す時間が必要ないため、取引は素早く済みます。
こちらは手数料が高めなので、ご注意ください。

取引所を利用するには、ネット上で口座開設をします。必要事項を入力し、本人確認書類を提出すれば、誰でも無料で行えます。

 

暗号資産取引所で出来ること3つ

証券取引所のイラスト

暗号資産取引所では何が出来るのでしょうか。その代表的な3つの機能をご紹介します。

1つ目は、上記した通り「暗号資産の取引が出来ること」です。
現物取引だけでなく、信用取引が出来るところも多くあります。
ただし、暗号資産の信用取引は、国内でのレバレッジ上限2倍の規制がかけられています(2020年1月現在)。

2つ目は、「暗号資産の送金・着金が出来ること」です。
暗号資産を送る時は、送金先のアドレスを知る必要があります。
送金先アドレスは銀行の口座番号と似たようなもので、30字前後の英数字で構成されます。1字でも間違えると送金出来ないだけでなく、暗号資産が消えてしまい復元不可になってしまうのでご注意下さい。

3つ目は、「暗号資産を取引所に貸し出せること」です。
つまり利用者が、取引所に対して暗号資産を一定期間、好きな量を貸し出せるのです。これをレンディングと呼びます。
利用者は取引所に貸した暗号資産の量と期間に応じて、利率を受け取れます。
レンディングの期間中は現金に両替できないので、ご注意ください。
もししばらく現金化する予定の無い暗号資産があれば、レンディングの利用をすると良いでしょう。

 

これだけは覚えておきたい!暗号資産取引所の注意点

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暗号資産取引所の利用上の注意点を2つお伝えします。

1つ目は、確定申告です。
暗号資産は大きな値動きが特徴です。したがって、売却時の価格が購入時の価格を上回り、大きな利益が発生するケースがあります。
このような暗号資産の取引で得た利益は雑所得とみなされ、所得税の対象です。
年末調整をしているサラリーマンの場合、20万円以下の雑所得に対して、確定申告の義務が発生しません。その額を超えると、申告しなくてはなりませんのでご注意下さい。

2つ目は、暗号資産の安全な管理方法についてです。
暗号資産取引所は外部からのハッキング被害を受け、顧客の資産を流出させてしまった過去があります。
今後もそのような事件が起きないとは言い切れません。なので暗号資産取引所を利用する時、取引所に多くの資金を置いておかないよう、ご注意下さい。

安全な管理方法の1つとして、ハードウェアウォレット「Ledger Nano S」の使用を検討しても良いでしょう。このウォレットはビットコインやイーサリアムなどの有名な暗号資産にも対応しており、完全にネットから遮断できるので、ハッキングを受けるリスクが下がります。

 

暗号資産取引所を安全にご利用ください

いかがでしたでしょうか。
暗号資産取引所は個人間で暗号資産の取引をしたり、取引所と暗号資産の売り買いをしたり出来る場所です。加えて、暗号資産の送金や着金、貸し出しも行えます。
利用する前には、確定申告や資産の管理方法について知り、安全に取引所を利用してください。

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