2020.05.22 [金]

どれを利用すべき? 暗号資産 ウォレット 6 タイプを徹底比較

このページでは暗号資産ウォレット6タイプを徹底比較し、それぞれのメリット、デメリットをしっかりと理解できる内容になっています。6タイプを大きく分類するとホットウォレットとコールドウォレットに分類できるので、その性質についても解説します。

暗号資産ウォレットってなに?簡単に説明

暗号資産ウォレットとは、暗号資産を保管するものです。現金は財布に保管しますが、電子データである暗号資産も電子的な財布に保管する必要があります。ただし、電子マネーとは混同しないようご注意ください。

暗号資産ウォレットは暗号資産を保管するためのものです。電子マネーは電子マネーという資産があるのではなく、あくまでも法定通貨を電子的に保管しているだけです。

この点で暗号資産ウォレットと電子マネーはまったくの別物ということです。

 

暗号資産ウォレットは大きく分けて2種類ある

暗号資産ウォレットはその性質の違いから、大きく分けると2種類に分けられます。具体的には以下です。

  • ホットウォレット
  • コールドウォレット

まずホットウォレットは、常にインターネットに接続されている、オンラインのウォレットです。常にオンラインなので、すぐに資金を移動させることができます。

基本的に暗号資産を頻繁に取引するのであれば、ホットウォレットで保管することになります。常に取引できるのはホットウォレットの大きなメリットですが、逆に言えば他人にハッキングされた場合もすぐに取引できてしまうということです。

つまりホットウォレットは利便性が高い反面、セキュリティ面でのリスクを多かれ少なかれ抱えることになります。

一方で、コールドウォレットはインターネットに接続されていない、オフライン型のウォレットです。オフライン状態なので、すぐに取引することはできません。そのため利便性という意味ではホットウォレットに劣りますが、オフラインなのでハッキングされる心配は少ないです。

しばらく暗号資産の取引をする予定がないのであれば、コールドウォレットで保管しておいた方がローリスクです。

詳しくはこちら

 

6タイプの暗号資産ウォレットを徹底比較

暗号資産ウォレットを大きく2種類に分けると、ホットウォレットとコールドウォレットがあるということでした。そして、それぞれのウォレットに複数種類のウォレットがあり、合計で6つのタイプのウォレットがあります。

先に分類を紹介しておくと以下のようになります。

ホットウォレット

  • 取引所ウォレット
  • ウェブウォレット
  • モバイルウォレット
  • デスクトップウォレット

ホットウォレットはすべてウェブウォレットで、残りの3つはウェブウォレットの一種とも考えられます。インターネットからサーバーに接続して扱うのがホットウォレットです。

コールドウォレット

  • ハードウェアウォレット
  • ペーパーウォレット

コールドウォレットはインターネットに接続されておらず、管理媒体が電子媒体か紙媒体かという違いがあります。

引所ウォレットは取引所内で保管

取引所ウォレットは、その名の通り取引所に暗号資産を保管する方法です。取引所に預けた暗号資産は、インターネット環境さえあれば自由に取引することができます。

ただし一時期問題にもなった通り、取引所がハッキングされて暗号資産が盗まれる可能性があります。またハッキング被害に遭わなくても、取引所が破たんして暗号資産がなくなる可能性もゼロではありません。

取引所への保管は利便性が高いですが、ある程度のリスクもあるということです。

ウェブウォレットは使用率No.1

ウェブウォレットは、ウェブウォレットのあるサーバーで暗号資産を管理する仕組みです。上で挙げた取引所もウェブウォレットの一つで、暗号資産を取引できる場所と暗号資産の保管場所の両方を提供しているのが取引所です。

ウェブウォレットはメールアドレス、パスワードのみで暗号資産を管理可能なため、管理が簡単でなおかつ利用しやすいです。いつでも好きなタイミングで取引できるので、頻繁に暗号資産を取引する方にとっては特にメリットが大きいです。

一方で、サーバーに不具合が生じると取引できなくなる、暗号資産を失う可能性もある、ハッキングされて暗号資産を盗まれる可能性がある、などのデメリットがあります。

モバイルウォレットはスマホで管理が簡単

モバイルウォレットは、スマホのアプリで暗号資産を管理する方法です。ただしスマホの中に保存するわけではなく、スマホからインターネット接続でウォレットのあるサーバーにアクセスします。

この意味では、モバイルウォレットもウェブウォレットの一種と言えるでしょう。スマホから簡単にアクセスできるので、利便性に関しては申し分ありません。

またスマホでそのまま支払いに使うこともできるので、暗号資産を決済として使いたい方にもおすすめです。しかし残念ながらインターネットに接続する分セキュリティ面でリスクがあるのも事実です。

ハッキングをされたり、ウイルス感染によって情報が流出するリスクは常に警戒しておく必要があるでしょう。

デスクトップウォレットはパソコンユーザーにおすすめ

デスクトップウォレットはパソコンで扱えるウォレットです。ウェブウォレット同様インターネットを介してウォレットのあるサーバーにアクセスしているので、デスクトップウォレットもウェブウォレットの一種と言えます。

デスクトップウォレットは取引の利便性が高いと同時に、マイニングを行うことも可能です。デメリットはウェブウォレット全般に言えることですが、インターネット接続で利用する以上セキュリティ面でのリスクがあります。

ハードウェアウォレットは安全性が高く使いやすい

ハードウェアウォレットはコールドウォレットなのでオフライン環境で暗号資産を保管します。インターネットから切り離し、USB端子などで使える媒体にデータを保存します。

オフライン環境なので安全性が高い、ペーパーウォレットよりは利便性が高い、といったメリットがあります。デメリットはハードウェアの購入価格が1万円程度はかかること、管理方法が多少難しいこと、ホットウォレットと比べると取引の利便性が劣ることなどです。

とはいえ安全性を高めて暗号資産を保管するという意味では、かなり現実的な選択肢でしょう。

ペーパーウォレットは安全でコストがかからない

ペーパーウォレットは紙に秘密鍵を記載して、暗号資産を管理するコールドウォレットです。秘密鍵を記載した紙を盗まれない限り、不正に使用される心配は少なく、またコストもかかりません。

ただし紙を紛失すると保管していた暗号資産の引き出しができなくなり、なおかつ送金などの際の利便性が低いというデメリットがあります。

紙媒体で保管するのは面倒でもあるので、無理にペーパーウォレットを使用する必要はないかと思います。

 

コールドウォレットとホットウォレットの使い分けが重要

皆さんも利用用途に応じて、ホットウォレットとコールドウォレットを使い分けてみましょう。
大きな金額はコールドウォレットで保管し、取引する金額のみ取引所ウォレットやウェブウォレットなどのホットウォレットを使うのが良いでしょう。

 

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