2018年12月11日、メタップスプラスとEMURGOは共同で仮想通貨ADAカードを発表しました。
韓国内のコンビニエンスストアなど3万を超える加盟店で利用でき、購入により仮想通貨エイダコインが利用できます。
本記事ではADAクリプトカードの詳細情報や、入手のメリットや購入方法、使える場所をわかりやすく紹介します。
ADAクリプトカード
ADAクリプトカードとは、日本のIT企業であるメタップスの子会社・メタップスプラスとEMURGOの共同開発により発表された、仮想通貨ADAの利用を目的としたカードです。
ADAとはエイダコインのことで、オンラインカジノプラットフォーム「Cardano」で利用でき、Binance、BITTREX、Huobiなどで購入ができます。
メタップスプラスが運営する決済システムにエイダコインが対応できるようになったことからカードが開発されました。
使用できるのは韓国のみで、韓国国内のコンビニエンスストアやレストランなど3万以上の店舗で使用でき、カード内のエイダコインによる決済ができます。
購入はエイダコインで支払い、カードはギフトカードとモバイルギフトカードの2種類にわかれています。
メタップスプラスのアプリダウンロード数は10億を超えており、年間1000万回のアプリによる決済が確認されています。
韓国では近年エイダコインの需要が高まっていることから、エイダコインをメタップスプラスのアプリを利用した決済手段の対象とすることで、消費の効率化が期待されています。
エイダコインは「30億人のための財布」を目標として開発された背景があるため、今回の計画で目標に向けて大きな一歩を踏み出しました。
ADAクリプトカードのメリット
1.ギフトカードはハッキングされない
ADAクリプトカードのうち、実物タイプであるギフトカードはコールドウォレット (オフラインで仮想通貨を管理するウォレット) に相当しますので、ハッキングされる心配がありません。
オンライン上で管理されているウォレットの場合は、ハッキングにより中の通貨が盗まれるケースもありますが、ギフトカードにより保有を証明されるエイダコインなら心配は無用です。
2.モバイルギフトカードは簡単にチャージできる
ADAクリプトカードのうち、モバイルギフトカードは電子マネー感覚でチャージできます。
モバイルギフトカードの残り金額が少なくなった場合は、すぐに取引所やウォレットにアクセスしてエイダコインをチャージできます。
仮想通貨用ウォレットや口座に残っているエイダコインが少なくなれば、チャージ分として韓国ウォンでエイダコインを購入し、モバイルギフトカードに含めれば済みます。
3.決済スピードが速い
ADAクリプトカードによる決済は成立までの時間が早いです。なぜなら、エイダコイン自体が仮想通貨として決済スピードが速くなるように設計されているからです。
エイダコインは韓国版ビットコインと呼ばれるほど本国での需要が高く、エイダコインのマイニングに携わる人も多いです。マイニング行う人が多ければ取引の承認スピードも速くなります。
ADAクリプトカードを利用することで、財布からお金を出すなどの手間がかからずスムーズに決済を成立できます。
4.信頼性が高い
ADAクリプトカードはモバイルギフトカード形式でも強固なセキュリティで守られており、信頼性が高いです。エイダコイン自体のセキュリティレベルの高さが理由です。
エイダコインのプロジェクトにはオンラインカジノ「Cardano」を運営するカルダノ財団、EMURGO、IOHKといった権威あるグループが複数加盟しており、管理が徹底されています。
セキュリティも強く、プログラミング言語にハスケルという難易度の高いものが採用されています。仮想通貨自体が複雑なシステムで成り立っているうえに、高難易度のプログラミングを採用しているので、ハッキングによるリスクが極限まで抑えられています。
エイダコインプロジェクトのこうした尽力により、ADAクリプトカードも安心して利用することができます。
ADAクリプトカードの購入方法
ADAクリプトカードの購入方法は以下の手順です。
1.必要手続きを行う
まずは「Metaps Plus CRYPTO CARD」の公式サイトにアクセスし、必要事項を記入したうえでアカウントを登録しましょう。
続いてログインのためにIDとパスワードを入力し、本人確認をクリアしましょう。ここまでのプロセスはほかの電子マネーなどのアカウント登録とあまり変わりません。
2.カード購入
アカウント登録や本人確認などの手続きが終わったら、ADAクリプトカードを買います。
カードは実物のギフトカードとデジタルのモバイルギフトカードの2種類から選択できます。100ADAと1,000ADAの2通りにわかれており、希望するほうを選んで相応の代価を払いましょう。
3.購入後
カードにはQRコードが入っており、レジなどで識別してもらうことでエイダコインによる決済ができます。これは日本の仮想通貨決済や電子マネーのアプリでも取り入れられており、シンプルな使用方法です。
ギフトカードは実物であるため、通常の商品券と同じでチャージして使用することはできず、金額が尽きると廃棄処分になります。一方のモバイルギフトカードは電子マネーの要領でエイダコインをチャージできます。
ADAクリプトカードが利用できる場所
ADAクリプトカードが利用できるのは、韓国内における加盟店であり、その数は3万店舗以上にのぼります。以下にいくつかの代表例を示します。
GS25などのコンビニエンスストア
ADAクリプトカードはコンビニエンスストアで決済可能です。
そのなかにはGS25などの韓国大手も含まれています。韓国に旅行したことのある日本人なら実際に見かけたり利用した人も多いのではないでしょうか。
エイダコインは決済スピードが速いので、ADAクリプトカードを持っていることで、ますます気軽にコンビニエンスストアを利用できます。飲み物や食料品、日用品まで様々なものを仮想通貨で決済できるので、急な用事でコンビニを利用することになっても手軽に済ませられます。
Emartなどのスーパーマーケット
Emartなど多くのスーパーマーケットでも仮想通貨で決済できます。
スーパーマーケットは基本的にコンビニよりも買い物の量が多く、常にレジには多くの人が並んでいます。しかしADAクリプトカードを利用することで、支払いを早く済ませられます。
これにより、レジの流れもスムーズになり、ほかのお客さんの待ち時間も削減できます。スーパーマーケット側にとっても限られた時間で多くのお客さんへのサービスをクリアできるので売上向上のきっかけになるでしょう。
ASHLEYなどのレストラン・飲食店
日本でも何店舗かのレストランや飲食店で仮想通貨を決済できるようになりましたが、ADAクリプトカードも多くのレストランや飲食店で使えます。
代表例はバイキングがメインのファミリーレストラン「ASHLEY」です。メニューはグリルやピザ、パスタ、サラダなど洋食が中心です。
食事が終わったら帰宅などの次の行動にすぐ移りたくても、レジでの会計に手間取ってしまうことも多いでしょう。
ADAクリプトカードがあれば、会計を素早く終わらせられるので、食事が終わったらすぐに店を出られます。
アイスバー MAGNUM
アイスバー「MAGNUM」は元々イギリスで創設されましたが、韓国でも展開されています。このうち、ソウル特別市の江南店でADAクリプトカードが利用できます。
こちらの店ではMAGNUMオリジナルの様々なトッピングによるアイスバーが楽しめます。 自分好みのトッピングを3種類選択し、メインのアイスをバニラ・チョコから選びます。その後、トッピングチョコをミルク、ダーク、ホワイトの3種類から選ぶとオーダー成立です。
SNSでの写真撮影も合わせて楽しむことができるスポットです。こちらの店でもADAクリプトカードがあれば手軽に会計を済ませられます。
まとめ
ADAクリプトカードは、エイダコインで購入することで、商品などの支払代金を現金に代わり同通貨で決済できる画期的なカードです。
カードは2種類にわかれており、ギフトカードは「仮想通貨版の商品カード」、「モバイルギフトカード」は仮想通貨版電子マネーのような感じでチャージもできます。
日本以上に韓国ではキャッシュレスの文明が発展しており、韓国で需要の高いエイダコインの決済システムの発達は必然と考えられます。
日本ではまだエイダコインを扱う取引所がありませんが、ビットコインなどほかの仮想通貨に対応したクリプトカードの誕生が待ち望まれるところです。