ICOって何？本記事ではそうした疑問にわかりやすくお答えします。ICOとは何かということから、ICOで投資を行うメリット・デメリットまで解説します。あなたも、ICOの目的や仕組みを理解してより良い暗号資産投資家ライフを送りましょう。

ICOとは？わかりやすく解説

ICOとは、企業や個人が資金調達する手段の一つです。「Initial Coin Offering」を略してICOと呼ばれます。より詳しく言えば、資金調達したい企業や個人が「トークン」と呼ばれるデジタルマネーを投資家に発行し、その見返りとして投資家からビットコインなどの暗号資産で資金を調達する手段です。

資金調達したい企業や個人からすれば、以下のメリットがあります。

• IPOと異なり、国内だけではなくて世界中から資金を集めることができる
• 第三者を介さず素早く手軽に資金調達できる
• 集めた資金の返済義務がない

上記のメリットから、従来の手段とは違ったメリットのある新しい資金調達手段として注目を集めています。

個人がICO投資するメリット

ICOは、企業にとってはまだまだ新しい資金調達手段であり、投資家にとっても新しい投資スタイルです。しかし、企業や個人がグローバルに結びついていく中で、ポートフォリオを組む上での選択肢の一つとして知っておくべき投資スタイルです。

そこで本章では、個人がICO投資で得ることができるメリットについて解説していきます。株式投資やFX投資など、さまざまな投資スタイルがある中でICO投資をするメリットは何なのか、わかりやすく解説します。

①トークンが値上がりした場合の売却益

投資家にとってICOの一番のメリットは、トークンが値上がりした場合の売却益です。

最終的にトークンが値上がりして売却益を得られるICOに投資するためには、普段からの情報収集が重要です。暗号資産関連のメディアや重要人物の発信をチェックする必要があります。

それだけでなく、ICO前に発表されるホワイトペーパーや、ICO主体となるメンバーの経歴を念入りにチェックすることも重要です。成功事例になるようなICOに投資できれば、トークンが値上がりした際に売却することで、売却益を手に入れることができます。

②獲得したトークンでサービスが利用可能

ICOで獲得したトークンの中には、商品やサービスの利用のための決済手段として使うことができるトークンもあります。ですから、ICOで獲得するトークンが決済手段としてどれくらい普及しそうなのかというのも、投資判断のためのポイントの一つです。

たとえば、ICOを行って普及したイーサリアムであれば、日本国内の実店舗で決済できる店舗があるほどまでに普及するようになりました。東京都にある店舗ですと、渋谷にある美容室の「Calenda/カレンダ」などで決済手段として導入されています。

イーサリアムのように、トークンを発行した企業の他サービスや、提携企業のサービスの決済手段として使うことができるトークンがあるのも、ICO投資の魅力の一つです。

③少額から投資することが可能

ICOの魅力の一つとして、購入価格が少額から可能であることが挙げられます。

ICOの投資価格には、0.01BTCほどの価格から投資できるICOも存在しています。

また、ICOによく使われるアルトコインはイーサリアムですが、イーサリアムであれば1ETHほどの価格から募集しているICOも多いです。少額から投資ができる割に、リターンが大きいICOプロジェクトに投資すれば大きな売却益を期待することができることも、ICO投資の魅力のうちの一つです。

個人がICO投資するデメリット

本章では個人がICO投資を行う際のデメリットについて解説していきます。

ICO投資とて「投資」の一種ですから、メリットばかりではありません。

メリットとデメリットを天秤にかけた上で投資を行うべきなのは、ICO投資とて変わりません。投資にはリスクが付き物ですが、特にICO投資のリスクやデメリットはどういったところなのか、本章ではわかりやすく解説します。

ICO投資を本気で検討されているあなたにこそ、ぜひお読みいただきたいです。

ICO詐欺に引っかかる可能性

ICO投資における一番のリスク・デメリットは、ICO詐欺に引っかかる可能性があることです。

ICOは、証券取引所などの第三者を介さずに企業や個人が実施することができるので、その分ICOを行う業者の信頼性を担保できません。

ですから、ICOを行う業者が詐欺を行うケースも後を絶ちません。ICO詐欺を詐欺と見分けるために、普段からメディアや有識者からの情報収集を行うことや、ICO業者のホワイトペーパーでプロジェクトの信頼性を見極めることは必須です。

国から法的な規制を受ける可能性

ICOはまだまだできたばかりの資金調達手段ですから、法的な整備ができていません。

これからの政府や世論の動き次第では、国からの法的な規制がかかってくることもあり得ないことではありません。また、国際的な規制がかかることだって起こり得ます。

日本の金融庁も、ICOのリスクについて注意喚起する文書を発表しています。規制がかかってICO投資が全面的に禁止されてしまった場合、ICOで得たトークンの資産が目減りしたり、最悪の場合にはゼロに近い価格になることも起こり得ます。

こうした政治的な規制によるリスクも、ICO投資の大きなデメリットのうちの一つです。

値下がりによって損失を被る可能性

最後のデメリットは、トークンの値下がりによって損失を被る可能性があることです。

ICO価格がどれだけ割安に見えたとしても、ICOは投資である以上、投資した当時よりも価格が目減りすることによる損失の可能性は免れません。

ICO価格が適正かどうか、ICO後の価格上昇の期待はどれほどなのか確かめるためにも、やはり普段からの情報収集が必要となります。あなたの資金に余裕があるときに、将来性がありそうなICOに投資するのが正解と言えそうです。

初心者でもわかるICO投資のやり方

ICO投資を行うためには、まずICO投資のための情報収集を行うことです。

次に、ICO投資を行うためには暗号資産が必要ですので、暗号資産を購入します。ICO投資を行いたい企業や個人が受け付けている暗号資産を確認してから購入しましょう。

そして、ICOを行う企業、あるいは個人や団体からトークンを受け取るためにウォレットを作成します。

最後に、プレセールに参加してあなたが保有している暗号資産を購入したいトークン分だけ、ICOを行う発行主体から指定されたアドレスに送金します。すると、あなたのウォレットにICOの発行主体からトークンが送金されます。

これがICO投資のやり方の流れです。

ICO投資はハイリスク・ハイリターン

ICO投資はハイリスク・ハイリターンな投資方法であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

リスクを理解した上で、資金的に余裕がある上にハイリターンを得たいあなたは、ICO投資を検討してみても良いのではないでしょうか。