2020.01.09 [木]

暗号資産は損益通算できるか?暗号資産の確定申告に便利なアプリもご紹介

暗号資産は損益通算して節税できるのでしょうか。知っておきたい暗号資産の税金の話。本記事では、暗号資産投資の利益を守るために、確定申告で税金を節税する知恵を解説。暗号資産関連で発生する税金の計算を便利に行うことができるアプリ3選も紹介します。

 

暗号資産の確定申告。税金計算のやり方

暗号資産投資や他の副業をあわせた本業以外の所得が20万円を超えた会社員の方は、確定申告をして税金を納める必要があります。

暗号資産投資で損益が発生した場合の所得は、雑所得として計上します。

暗号資産投資で損益が発生するパターンは、主に以下の3つです。

①暗号資産を売却したとき

②暗号資産で商品を購入したとき

③暗号資産同士を売買したとき

上記の3パターンで発生した所得を雑所得として計上しなければなりません。

計上した雑所得を、給与所得などと合算した所得に対して、所得税という税金がかかります。

所得税の税率には累進課税が適用され、所得が多くなるほど税金の税率は上がっていきます。

本章では上記3つのパターンそれぞれについて、損益の計算方法を解説していきます。

また、給与所得などと合算した所得税の税金計算のやり方についても解説します。

暗号資産を売却したときの損益計算

暗号資産を売却したときの損益は、以下の式で計算されます。

(「暗号資産の時価」 − 「暗号資産の取得価額」) × 数量 = 所得額

取得価額とは、暗号資産を入手したときに要した金額のことで、手数料なども含まれます。

暗号資産を売却して損益を確定しなければ、課税所得は発生しません。

所得額が決定されるのは、暗号資産を売却して取得した日本円を出金するタイミングではありませんので、ご注意ください。

暗号資産を売却したタイミングで損益が決定され、所得額が決定されます。

暗号資産で商品を購入したときの損益計算

暗号資産で物やサービスなどの商品を購入したときの損益は、以下の式で計算されます。

「商品の価格」 − 「暗号資産の取得価額」 = 所得額

暗号資産を一度日本円に変換してから、商品を購入した扱いになります。

商品の価格から差し引くのは、暗号資産の時価ではなく、暗号資産の取得価額であることに注意してください。

暗号資産で物やサービスを購入するときに、所得税の税金の計算をするために取引を記録しておかなければならない、ということになります。

暗号資産同士を売買したときの損益計算

ビットコインでライトコインを購入する場合など、暗号資産同士を売買するときの損益の計算は、以下の式で計算されます。

「取得する暗号資産の時価」 − 「売り払う暗号資産の取得価額」 = 所得額

こちらも、暗号資産で商品を購入するときと同様に、暗号資産を一度日本円に変換してから、暗号資産を購入した扱いになります。

今回も、取得する暗号資産の時価から差し引くのは、保有していた暗号資産の時価ではなく、暗号資産の取得価額であることに注意してください。

暗号資産所得の所得税の税金計算のやり方

暗号資産投資によって得た所得は雑所得として計上され、給与所得などと合算されて所得税という税金がかかります。

所得税の税率は、以下の通りです。

課税所得 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超330万円以下 10% 97,500円
330万円超695万円以下 20% 427,500円
695万円超900万円以下 23% 636,000円
900万円超1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

 

所得税は、課税所得が多くなるほど税率が上がっていきます。

所得税の計算は、以下の式で計算されます。

「課税所得」 × 「税率」 − 「控除額」= 所得税

例として、以下で課税所得が500万円の人の所得税を計算してみます。

500万円 × 20% − 427,500円 = 572,500円

上記のように計算し、所得税の税金額を決定することができます。

 

暗号資産は損益通算で税金を節税できる?

損益通算とは、利益から損失を引く計算のことを指します。損益通算をすることで、税金がかかる課税所得を低く抑えることができ、節税対策になります。

損益通算ができるパターンは、以下の3つのケースがあります。

①各種の所得同士

②各種証券会社の損益同士

③暗号資産投資の損益を含む雑所得同士

暗号資産投資の損益は、各種の雑所得同士で損益通算することが可能。

ただし、FXは税率が違うので損益通算ができません。

暗号資産を売却したときや、暗号資産の売買をしたときなどに発生した損失を、雑所得全体から引くことによって、雑所得の総額を減らすことができます。

これによって、課税所得になる雑所得の総額を減らすことができ、納める税金の総額を減らすことが可能。

ただし、雑所得同士でしか損益通算できません。

損失を計上した結果、雑所得が赤字になった場合でも、雑所得で計上した損失を給与所得などの他の所得から差し引くことはできません。その点だけご注意ください。

 

暗号資産の税金計算に便利なアプリ3選

暗号資産の税金の計算はとても煩雑で、大変であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

最近では、この大変な暗号資産の税金の計算、確定申告のプロセスを容易にしてくれるアプリが多数提供されています。

本章では、暗号資産投資をするあなたの税金計算、並びに確定申告を楽にしてくれるアプリを厳選して3つ紹介します。

暗号資産投資の税金計算アプリは、あなたの投資スタイルや、何を重視するかで、選ぶべきアプリが変わってきます。

ぜひ、あなたにぴったりと合った税金計算アプリを見つけてみてください。

一番おすすめ!tax@cryptact

「tax@cryptact」は、国内最大利用者数最大の暗号資産の税金計算サービスです。

「tax@cryptact」は、対応コイン数が2,800以上、対応取引所数も33以上と、広範な取引種類に対応できる最大級の暗号資産税金計算サービスです。

普段から暗号資産投資を頻繁に行っている方におすすめのサービス、と言えます。売買の他にも、マイニングやハードフォーク、エアドロップやネットワークフィーなどの取引形態にも対応しています。

暗号資産投資に本気で取り組んでいるあなたは、「tax@cryptact」を選んでおけば間違いないでしょう。

税理士開発だから安心!クリプトリンク

「クリプトリンク」は、暗号資産税務セミナー実績No.1の税理士である八木橋泰仁税理士が開発された暗号資産の税金計算サービスです。

確定申告と税金のプロである税理士が開発したサービスですから、信頼性や安心感は抜群です。

暗号資産投資によって得た課税所得の金額や、所得が多岐にわたっている方は「クリプトリンク」を選べば安心でしょう。また、税理士検索サービスもありますから、暗号資産の確定申告や「クリプトリンク」に詳しい税理士を検索できて便利です。

確定申告でミスなく納税したい、税理士も一緒に検索したいというあなたは「クリプトリンク」を選びましょう。

簡単かつ瞬時に税金計算可能!Gtax

「Gtax」は、暗号資産投資の税金計算がとても簡単に、瞬時に行うことができるオンライン暗号資産損益計算サービスです。

暗号資産取引所の取引履歴を、専用の画面上にドラッグ&ドロップするだけで、確定申告に必要な書類を整えてくれるサービスです。とても手軽なので、暗号資産投資を隙間時間にされていて、確定申告の手間を最大限まで減らしたい会社員の方におすすめのサービスです。

暗号資産の税金の計算で最大限まで楽をしたいあなたは、「Gtax」を選びましょう。

 

暗号資産投資で得た所得の税金も節税可能

暗号資産投資で得た所得は雑所得になり、給与所得などと合算されて課税所得となります。

暗号資産投資で出た損失は、雑所得同士であれば損益通算することができます。

本記事で得た損益通算の知識を活用し、あなたも上手く節税してみましょう。

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