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EOSはDAppsを動かすためのプラットフォーム
EOS(イオス)プロジェクトとは、EOSのブロックチェーン(取引処理のしくみ)で、DAppsを動かすための分散型プラットフォームを実現させるための事業です。
先に登場したビットコインやイーサリアムとは違い、EOSのブロックチェーンでは取引手数料がかかりません。なぜEOSでは手数料が無料なのか、そのしくみとともに解説します。
手数料はマイニング報酬に使われる
そもそも、ブロックチェーンでの取引に手数料がかかるのはなぜでしょうか?ビットコインの場合を例にとってみましょう。
取引を行う際、ビットコインのブロックチェーンでは第三者(マイナー)の承認作業(マイニング)を受けてからでないと取引処理が完了しないしくみになっています。取引をするユーザーは手数料を支払い、それがマイニングの報酬に充てられるのです。
EOSの手数料無料はメリットがたくさん
一方、EOSのブロックチェーンにおいてもマイナーの承認作業がある点は一緒ですが、マイニング報酬は運営者が持っているEOSトークンから支払われます。そのため、取引ユーザーから手数料を取る必要がありません。
EOSの取引手数料が無料な点は、取引回数が多ければ多いほど大きなメリットとなります。多くのユーザーに使われるDApps(分散型プラットフォーム上で動くアプリ)サービスを提供したい企業にとっては、とても魅力的でしょう。
DAppsを使うユーザーにとっても、手数料分が利用料に上乗せされることがないのは大きなメリットです。利用するうえで抵抗感が減ることから、新規ユーザーの獲得も容易くなるのではないでしょうか。
EOSは処理速度においてもDAppsの要求を満たしている
EOSのブロックチェーンが採用しているコンセンサスアルゴリズム(取引の合意形成の手順)「DPoS」は、1秒あたりのトランザクション(データ処理)量が2,000~3,000あり、将来的には数百万にまで計画されています。
EOSの取引処理の早さと手数料無料の強みに対して、市場の投資家からも注目が集まっている状況です。
EOSのDAppsがベスト3を独占!
DAppsのユーザー数を発表している情報サイト「DappRadar」の2019年6月7日時点のランキングによると、EOSのDAppsがベスト3を独占しており、その人気の高さがうかがえます。
ですが、EOSのブロックチェーンでは、多くのトランザクションが発生するとブロックチェーン全体のサイズが大きくなりすぎてしまう問題も抱えています。
EOS開発元の「Block.one」では、この問題の解決策を開発中とのことなので、さらなる続報に期待しましょう。