仮想通貨資金調達の新常識?IEOの特徴やメリットを解説します

2019.08.02 [金]

仮想通貨資金調達の新常識?IEOの特徴やメリットを解説します

Binance(バイナンス)の成功で話題を集めたIEO

2019年に世界有数の仮想通貨取引所Binanceがトークンの販売プラットフォームとして「Binance Launch PAD(トークンローンチパッド)」を発表したことで話題になったIEO。

IEOとは仮想通貨を利用した資金調達方法ですが、具体的にはどのような特徴やメリットがあるのでしょうか?IEOの特徴とIEOが投資家、プロジェクト、取引所それぞれにもたらすメリットについて詳しく解説します。

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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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新しい資金調達方法IEOの特徴とは?

IEOとは、Initial Exchange Offeringの略称で、仮想通貨を利用した資金調達方法のこと。IEOの大きな特徴はプロジェクトの発行するトークンの販売、配布を取引所が行うという点です。

ICOなどの場合、プロジェクト側が発行したトークンを自ら販売、配布することで資金調達を行います。しかし、IEOはその販売や配布を特定の取引所を介して行います。つまり、投資家はプロジェクトから直接トークンを購入するわけではなく、プロジェクトがリストされている取引所からトークンを購入するということです。

 

IEOがもたらすメリットとは?

IEOは、投資家はもちろん、資金調達をしたいプロジェクト側、トークンの販売を行う取引所にもメリットがあります。

投資家のメリット

IEOが投資家にもたらす一番のメリットは、ICOなどに比べ投資リスクが低いということです。

IEOでは取引所が事前にプロジェクトの審査を行います。そのため、詐欺や資金の持ち逃げなどのリスクが低く、セールス終了後、プロジェクトが上場する可能性が上昇。

また、取引所を介して投資を行うため、ウォレットの管理がしやすいというメリットもあります。

プロジェクト側のメリット

IEOは、トークンの販売、配布を取引所に全て委託します。取引所のユーザーへプロジェクトを直接アピールができるため、広告やプロモーションへかける時間やリソースを削減することができ、開発やプロジェクト進行に注力することが可能です。

取引所のメリット

投資家がIEOに参加するためには、プロジェクトがリストされている取引所のアカウントを所有している必要があります。そのため、IEOを行うことで、取引所は新規ユーザーの獲得を見込むことが可能です。

また、ユーザーがIEOに参加することで、取引所トークンの価格上昇や流動性が高まるといった効果が期待できます。さらに、定期的にIEOを実施することにより、安定的に上場収入を見込めるというメリットもあります。

 

IEOが今後の仮想通貨資金調達の主流に?

投資家、プロジェクト側、取引所、それぞれにメリットの多いIEOは、今度仮想通貨を利用した資金調達方法の主流になっていくことが予想されます。

IEOへの参加を考えている場合は、各取引所の口座開設はもちろん、その取引所が発行するトークンの特徴も事前に調べておくようにしましょう。

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