目次
Tidealは台湾の泰德陽光が運営する取引所の一つ
泰德陽光グループはもともとはマスメディアグループで、ケーブルテレビ局の経営や雑誌を刊行している会社です。そのグループが、「分散型クラウドストレージアーキテクチャー」という開発研究する組織を立ち上げ、その後ブロックチェーン業界に進出していきました。
そして、ブロックチェーンの開発を行う傍ら、「Tideal」「Tidebit」「XPA Exchange」の3つの取引所を立ち上げたのです。
「Tideal」「Tidebit」「XPA Exchange」それぞれの特徴
「Tideal」は、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨の他にも7種類の通貨を取り扱っている取引所です。通貨ペアの取引も扱っており、ETH/BTCやLIKE/ETHのように、全部で12ペア存在しています。
「Tidebit」も仮想通貨の取引所ですが、出入金や取引をする際、KYCの提出が必要です。KYCとは顧客確認のことで、口座を開設するにあたって行われる厳しい本人確認の作業ですが、安全性を高めるというメリットがあります。これにより、法定通貨との取引も可能です。
「XPA Exchange」はERC20トークンを中心とした分散型取引所です。法定通貨と同価値のデジタル資産を獲得できるという特徴を有しています。
法定通貨と連動するステーブルトークンであるXPAアセットを考案
XPAはブロックチェーンアセットプラットフォームのことを指し、XPAアセットとは、さまざまな国の法定通貨と連動する泰德陽光独自のトークンのことをいいます。
ユーザーは法定通貨、または仮想通貨を担保としてXPAアセットを使用することで、イーサリアムブロックチェーン上での契約を通して様々な国の法定通貨と連動したステーブルトークンを受領することが可能になります。
ブロックチェーンを経由しているため、全てのXPAアセットの取引情報を見ることができる上に、不正が行われにくいというメリットがあります。ステーブルトークンということもあり、価格が一定に保たれているため急激な暴落による損失が生じにくいという点も魅力的です。
===================
※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
===================
泰德陽光は事業展開が多種多彩である
泰德陽光は仮想通貨の取引所の他にも、ブロックチェーンの基礎技術である「Bolt」と呼ばれるオフチェーンの技術を開発し、ブロックチェーンの問題点であるスケーリング問題の解決に乗り出しています。
特徴の異なる仮想通貨の取引所を3つ運営していることに加えて、仮想通貨ウォレットアプリ「TideWallet」というサービスも展開しており、仮想通貨をより発展させるために一役買っているといえるでしょう。