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イーサリアムは4人の開発者によって誕生した
イーサリアムは、ビットコインに次ぐ世界第2位の時価総額の仮想通貨です。そんな今注目のイーサリアムの開発者について気になる方も多いのではないでしょうか?イーサリアムの開発に関わった4人について、詳しく紹介します。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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1.ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)
ヴィタリック・ブテリンは、イーサリアムを考案した人物です。彼には15歳のころ、熱中していたゲームプレイ中に運営会社に内容を突然調整され、がっかりした過去がありました。
このことが、中央集権型とは逆の、分散型の仮想通貨を考案するきっかけになったと語っています。
2011年、高校生のときに仮想通貨の雑誌「Bitcoin Magazine」を立ち上げ。2年後の2013年に、ビットコインを運営するコミュニティにおいて、アプリケーションを構築するためのプログラミング言語を提案しましたが、同意を得ることができませんでした。
それをきっかけに、わずか19歳にして新しい仮想通貨イーサリアムを立ち上げたのです。
2014年にはウォータールー大学を中退、イーサリアムの普及や活動を支えるためのイーサリアム財団を設立し現在に至ります。
彼は様々な分野の専門家との意見交換に重きをおいていて、現在もイーサリアムの開発に関わりつつ、世界各国の仮想通貨イベントに参加するなどの活動を行っています。
2.ジョセフ・ルービン(Joseph Lubin)
ジョセフ・ルービンは、イーサリアムの共同設立者です。
彼の職歴はシステムエンジニアに始まり、金融業や音楽関連会社のCEOを経験してきました。ビットコインのブロックチェーン技術に興味を持っていた彼は、2013年にイーサリアムのホワイトペーパー(説明書)を書いたばかりのブテリン氏に会い、協力を決めました。
その後、ブロックチェーンアプリDappsの開発会社「ConsenSys」を創設し、現在はCEOに就任。世界中を飛び回りながら飛行機で寝る生活を送っており、今もイーサリアムの発展に尽力しています。
3.ギャビン・ウッド(Gavin Wood)
ギャビン・ウッドは、イーサリアムの技術開発における中心人物です。
ゲームのプログラマーやマイクロソフト社でテクニカルディレクターを経験。2013年にブテリン氏と意気投合し、イーサリウムのCTO(最高技術責任者)となりました。
彼はイーサリウムのイエローペーパー(技術の概要が書かれた文書)の作成と、Solidity(ソリディティ)というイーサリウムの根幹を支えるプログラミング言語の開発に携わりました。
ですがイーサリアムが立ち上げられた2年後、2016年にプロジェクトから離れています。
4.チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)
チャールズ・ホスキンソンは、イーサリアムの組織を設立し、運営に携わった人物です。
医者を目指していた2010年頃にビットコインを知り、「The Bitcoin Education Project」と「Invictus Innovations Incorporated」の2つの仮想通貨関連会社の創設に関わった後、2013年にイーサリアムにCEO(最高経責任者)として参画しました。
彼はイーサリアムの営利団体の設立を目指していましたが、ブテリン氏が非営利団体を希望した結果、「イーサリアム財団」が設立されました。これをきっかけに、2014年にイーサリアムのCEOを退いています。
開発陣は現在もイーサリアムの改善に取り組んでいる
イーサリアムはアイデアを持ったひとりの若者と、さまざまな経歴や経験を持った3人が中心となって協力し、立ち上げられました。
今後もイーサリアムが人々の手でどのように発展を続けていくのか、注目が集まっています。