イーサリアムは仮想通貨以外にも使用可能!セキュリティはどうなのか?

2019.07.25 [木]

イーサリアムは仮想通貨以外にも使用可能!セキュリティはどうなのか?

イーサリアムと言えば、スマートコントラクトが最大の特徴!

イーサリアムが仮想通貨以外でも活用できるのは、スマートコントラクトの機能があるからです。

スマートコントラクトでは、事前に定めた条件下で自動に契約内容を実行することが可能。これにより、仮想通貨の取引だけにとどまらず、商品売買や不動産の取引などの用途に応用できます。

では、幅広い用途で活用できるイーサリアムのセキュリティはどうなっているのでしょうか?分かりやすく説明していきます。

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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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スマートコントラクトでは、何ができるのか?

ビットコインのブロックチェーンでは、取引の記録がメインです。イーサリアムは取引の記録だけでなく、情報を追加し記録することができるので、ブロックチェーン上で契約をプログラム化することが可能となります。

契約のプログラム化とは、簡単に言うと、自動販売機の販売システムです。

自動販売機は、お金を入れて商品を選択すると、選択した商品が出てきます。この「お金を入れ、商品選択する」ことと「選択された商品を提供する」ことが事前に設定した契約内容です。

契約を自動で実行することにより、今まで人の手によってなされていた作業が不要となりコスト削減ができます。

また、情報の追加による取引内容の更新も管理できるため、面倒な手続きが必要な(不動産や保険の)契約にも対応可能となり、この分野での活用も期待されるのです。

 

スマートコントラクトは安全に実行されるのか?

イーサリアムのブロックチェーンは、ビットコインと同様にマイニングが行われます。ブロックチェーンでは、全ての取引データがブロックで繋がっているので、それを遡っての改ざんは容易ではありません。

現在、イーサリアムのマイニングは「Proof of Work(PoW)」という方式が使用されており、一番初めに正しいブロックを生成したマイナーへ報酬が支払われます。

今後は、PoWから「Proof of Stake(PoS)」方式の「Casper(キャスパー)」へ変更される予定です。

PoSは、保有するコインの量によって、ブロック承認の成功率が決められます。イーサリアムのCasperでは、従来のPoS方式にプラスして、不正が行われた場合にペナルティを課します。

イーサリアムのマイニングはバリデーター(承認者)が実行。バリデーターはマイニングの際に、事前に保有するコインをブロック生成の掛け金とします。バリデーターが不正を行った場合、掛け金は没収となるため、不正が行われにくくなるのです。

 

イーサリアムのセキュリティは、今後もっと強固に!

現在のイーサリアムのブロックチェーン技術でも、不正などの改ざんは容易ではありません。

ただ、PoW方式では、過去に実際に悪質な攻撃が計画されたことがあり、この問題を解決する必要があります。

今後、マイニング方式がPoWからPoSに移行され、より強固なセキュリティ対策が行われることでしょう。日々開発される技術などを取り入れて成長していくイーサリアムを注視していきましょう”

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