リップルが国際送金の問題を解決なるか
国際決済のインフラは1980年代に開発されたものが未だに使われています。いくつかの問題点があり、リップルはその問題点を解決する画期的なシステムです。
当記事を通して、現在の国際決済インフラの問題点やリップルの優位性について解説していきます。
現在の国際決済インフラSwiftとは?
「SWIFT」は、現在の国際送金インフラです。日本語では、国際銀行間通信協会と呼びます。SWIFTが担っている役割は、国際送金における「メッセージ」です。
ここでいうメッセージとは、ある銀行から海外にある他の銀行へ送金する場合、「この銀行から資金を送金せよ」という指示のことをさします。これがあることによって、世界中の銀行間で決済を行うことができるのです。
しかし、SWIFTは30年以上前に始まった古いサービスです。そのため、テクノロジーが発達した現代社会において、いくつか問題があります。それでは、SWIFTが抱える問題について、次の章で解説していきましょう。
SWIFTの問題点
SWIFTが抱える問題は主に3つです。1つ目は決済スピードの遅さです。決済の手続きをしてから、送金完了するまでに平均で2〜4日、遅い場合は1週間以上かかるケースもあります。
2つ目は、手数料の高さです。一回の取引で数千円もの手数料が発生します。ある銀行から別の銀行へ国際間で送金を行う際、2行の間に多くの仲介が入るからです。そのため、おのずと仲介手数料が高くなってしまうのです。
3つ目は、セキュリティの脆弱さです。世界中で大規模な不正送金が多発しています。SWIFTを使ったコンピューターがハッキングされているためです。
リップルの優位性
リップルを使った国際決済では、先ほど説明したSWIFTが抱える3つの問題点を解決します。リップルのシステムを介することで、2行での取引を直接行えるようになります。
直接取引できるため、決済スピードは僅か数秒、ほぼタダに近い送金手数料を実現しました。
セキュリティでいえば、リップルの送金システム「xCurrent」は第三者が不正を防ぐアルゴリズムになっているため、ハッキングされるリスクが最小限におさえられています。
リップルはSWIFTに取って代わるのか
SWIFTという国際送金インフラは、現在の社会にマッチしていないのは明らかでしょう。今後は、リップルが国際送金における新たなインフラとなる大きな可能性を秘めています。
とはいえ、SWIFT側も新たな技術を導入したりと、改革に取り組み、対抗しています。どちらが今後の国際送金インフラを勝ち取るのでしょうか。今後の動きに注目です。