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ネット上にはFilecoin(ファイルコイン)の上場を待ちわびる声が多数
全世界にあるストレージの総容量のうち、約50パーセントは使われずにいるといわれています。
Filecoinプロジェクトは、この余剰ストレージを貸し借りする場を作り、巨大な分散型ネットワークストレージを提供することを目指すものです。仮想通貨Filecoin(FIL)の予想されるデメリットにはどんなことがあるでしょうか?
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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ネットワークストレージサービスは競合がたくさん
既存のオンラインストレージサービスには、大手のDropboxやGoogleDriveなど既に多くのユーザーが利用しているサービスが多数存在しています。そういった中で、新規サービスとなるFilecoin(ファイルコイン)が、どれだけのユーザーを獲得できるのかには疑問もあります。
ですが、これらのオンラインストレージは、管理者を持つ中央集権的なサービスであるが故に、管理者はセキュリティ対策に多額の費用をかける必要があります。
そのため、ユーザーが大容量のデータを保管する際には高額になってしまうデメリットもあるのです。
類似の分散型ストレージネットワークとも共存できるのか
また、Filecoinと類似の分散型ストレージネットワーク、StorjやSiacoinも強力なライバルになるでしょう。これからの機能改善で、いかに他のプロジェクトとの差別化かできるかが大きな課題となります。
登場したばかりの分散型ストレージネットワークは、DApps(分散型アプリケーション)の普及に伴って需要の拡大が期待されています。
それは尽きることがないといっていいほど巨大で、これらのライバルとの共存も十分に可能性があるかもしれません。
メインネット未実施が不安視されている
Filecoinプロジェクトは2017年9月にICOを行い、歴代調達資産2位の巨額な資金を調達しました。ですが、現在までにFilecoinを用いたアプリケーションなどの発表はされていません。
Telegramで確認できる進捗予定では、2019年第一四半期までにFilecoinのプラットフォームシステムのテストネット開始、2019年の夏頃に本番のメインネット実装となっていますが、これまでにプロジェクトの進捗は遅れ気味に推移しています。
ICOに参加できなかった個人投資家からの買いに期待!
Filecoinプロジェクトは、ICOの時から大きな注目を集めていたので、期待度はそれなりに高いといえます。おそらくは、メインネットローンチのタイミングが市場での山場になるでしょう。
動向を注意深く見守る必要があるかもしれません。