仮想通貨の現状
2018年1月以降から仮想通貨のバブルがはじけ、市場が一気に低迷している現在もなお、各仮想通貨の価格が注目されています。
現在も様々な仮想通貨が出ているなか、現在時価総額3位のリップルにはどのような特徴があり、どのような将来性があるのでしょうか。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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リップルとは
カナダ出身のWEB開発者ライアン・フッガーにより、現在のリップルネットのもととなるリップルペイメント・プロトコルが考案されました。
このリップルペイメント・プロトコルは2004に論文が発表されており、現在は圧倒的な時価総額を誇るビットコインよりも古い歴史があります。
リップル社が運営する決済システムをリップルと呼び、通貨の単位は「XRP(エックスアールピー)」です。決済システムとの違いを明確にするために、通貨を指す場合は「リップルコイン」と呼ばれています。
リップルは既にすべて発行されており、これ以上増えることはありません。今後リップルが実用化されて需要が増えれば、市場に流通する「XRP」が減少し、希少性が上がり、価値が高騰していくでしょう。
リップルの特徴と今後
リップルは国際送金に特化したシステムで、送金速度が速く、手数料がとても低いことが魅力的です。
リップルはビットコインなどで利用されているプルーフオブワークではなく、プルーフオブコンセンサスという、異なる仕組みを採用しています。
プルーフオブコンセンサスを採用したことにより、リップルが認めた承認者だけで承認作業をすることが可能です。取引が承認者全体の80%以上に承認されれば台帳に記録されます。承認者が限られていることにより、プルーフオブワークを採用しているビットコインよりも大幅に取引の承認速度を上げることが可能です。
リップルは独自のグローバル送金ネットワークを持っており、これをリップルネットと言います。参加企業は銀行をはじめとする100社以上。
日本でも三井住友銀行や三菱UFJ銀行などの大手企業が参加し、ネットワークを通じて、速くて安い国際送金の実現を目指しているのです。
リップルは新たな時代の担い手に
様々なコンテンツのデジタル化や、国際社会が発展している現代において、国際送金に特化しているリップルは将来性のある仮想通貨だと言えるでしょう。
様々な銀行がリップルの実用を検討しており、今後の動向に注目をしています。リップルはビットコインに変わる新たな時代の担い手になれるのでしょうか。