仮想通貨の代表格「ビットコイン」「イーサリアム」
近年、めまぐるしい勢いで市場規模の拡大が進んでいる仮想通貨。そんな仮想通貨を語る上で欠かせないのが「ビットコイン」と「イーサリアム」の2つの仮想通貨です。
世界で最も早く誕生したビットコインと、確実に成長を続け、ビットコインに次ぐポジションを確立したイーサリアム。名前はよく耳にするものの2つの特徴や違いがよくわからないという方は多いかもしれません。
ビットコインとイーサリアム、それぞれの特徴や相違点について詳しく解説します。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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ビットコインとイーサリアム、その特徴と相違点とは?
一口に仮想通貨と言っても通貨により特徴は大きく異なります。
ビットコインとイーサリアムは同じようにブロックチェーンを使用しますが、その役割や承認方法、送金にかかる時間など相違点を多く挙げることができます。
①役割・機能の違い
ビットコインは全世界で使用可能な決済システム、通貨となることを目的に作られました。実際に現在では投資目的だけでなく、決済手段としてビットコインを利用する方も増えつつあります。
将来的にはクレジットカードや現金と並ぶ決済手段となる可能性をビットコインは秘めているのです。
一方、イーサリアムは、ブロックチェーン技術を活用したサービスや事業を開発するためのプラットフォームとして作られました。
つまり、世界中の全ての人や企業が、ブロックチェーン技術を活用したサービスや事業を提供できるようになることを目的として作られたということです。
②承認方法の違い
ビットコインの取引承認にはPoW(プルーフオブワーク)という仕組みが用いられています。
イーサリアムも現在のところPoWを採用していますが、セレニティという大型アップデート後からはPoS(プルーフオブステーク)への移行が予定されています。
③発行上限の違い
ビットコインは構想段階から発行上限枚数が2100万枚と決められています。一方、イーサリアムは現在のところ発行上限枚数は決められていません。
④ブロック生成時間の違い
ブロックの生成にかかる時間は、ビットコインが約10分、イーサリアムが約15秒と大きく異なります。ブロック生成時間が短い方が送金に要する時間が短くなるので、ユーザーの利便性はより高いと言えるでしょう。
違いを知れば仮想通貨投資にも役立つ
仮想通貨投資を行う際、投資対象の通貨の特徴を知ることはとても重要です。
ビットコイン、イーサリアムという仮想通貨業界を代表する2つの通貨の特徴や相違点をしっかりと理解することは、どのような投資方法が自分に合っているか、どのようなタイミングで投資を実行するかを判断する手助けとなることでしょう。