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Filecoinはデーターストレージの貸し借りができるプロジェクト
Filecoin の最大の特徴は、ブロックチェーン上でストレージの貸し借りができるということです。全世界に存在するストレージの総容量のうち、半分近くが使われずに眠っている状態だと言われています。
Filecoin は、その眠っているストレージを活用しようとするプロジェクトなのです。
2017年に開始されたICOプレセール時には、1時間で1億8600万ドル(約170億円)という巨額のお金を集めており、高く注目されています。
具体的にユーザー間でどのような取引が行われているのか、説明していきましょう。
ストレージが欲しいユーザーと貸し出したいユーザーのマッチング
ストレージのやり取りはストレージマーケットと呼ばれ、ストレージを欲しているユーザーと貸し出したいユーザーのマッチングが行われます。
最初に、ストレージを貸し出したいユーザーが、自身の持っている空き容量の一部をストレージマーケットに容量と値段を設定して売りに出します。ストレージを欲しているユーザーが現れると、代金とともにデータが転送されてくる仕組みです。
ストレージの売買はブロックチェーン上で行われます。ストレージを貸し出すユーザーは、データの紛失やオンラインでアクセスできなくなるといったことがないようにするために、ブロックチェーンにFilecoin のトークンを担保しなくてはなりません。
分割されたデータをまとめることで報酬がもらえる
ストレージが欲しいユーザーが情報をアップロードすると、その情報は複製・暗号化・分割されブロックチェーン上に管理されます。
この分割された情報を一つにまとめられると、アップロードしたユーザーは自分の情報を閲覧することが可能です。そのため、分割された情報を一つにまとめることで報酬が発生するようになっており、リトリーブマーケットと呼ばれています。
ストレージを提供したユーザーと別の人が介入することよりも、ストレージを貸し出すとともに分割されたデータをまとめ、ストレージを欲したユーザーと取引することが多いです。
眠っていたストレージを活用する新しい分野
今までクラウドストレージ市場は、ストレージサービス提供会社が管理しておりそこが一括してデータを管理していました。
Filecoin はブロックチェーンの技術を活用して、個人間での取引を可能としコストを安く抑えていることが大きなメリットと言えるでしょう。
余っているストレージを活用することができるため、個人や法人ともに参入しやすいということ、今まで個人で利益の出にくかったマイニングでも収益を上げることができるということも、Filecoin の特徴です。