リップルとは
リップルは、国際送金を目的として開発された仮想通貨およびシステムです。
仮想通貨界の中でもトップの流通量・認知度を誇るビットコインとは、使われているシステムや通貨の性能が異なります。
当記事を通して、リップルとビットコインはどのように違うのか、解説していきましょう。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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開発目的の違い
ビットコインは、現在の中央銀行によって貨幣が管理されている「中央集権」の問題を解決するために開発されました。
ブロックチェーン技術を採用し、ユーザーが互いに管理し合える「非中央集権」のシステムとなります。一方で、リップルは、冒頭でお伝えした通り、国際送金を早くかつ安く行うことを目的として開発された仮想通貨です。
承認方法の違い
仮装通貨では各取引が行われた後、第三者が承認することで、「取引の正当性」を担保しています。ビットコインとリップルでは、承認のやり方が異なります。
ビットコインは、マイニングにより、取引の承認を行います。マイニングとは、マイナーと呼ばれる人たちが、特殊な計算を行うことで、承認される仕組みです。
一部の選ばれた人ではなく、不特定多数の人が参加できます。リップルの場合は、リップル社に選ばれた一部の人たちが多数決を行うことで取引の承認を行います。
マイニングのように特殊な計算を必要としないため、電力を大量に消費することはありません。省エネな承認方法です。
通貨としての性能の違い
先ほど説明した承認方法が違うことで、通貨の性能に違いが出てきます。まずは、送金スピードの違いです。ビットコインは承認されるまでを含めた1回あたりの送金時間は10分程度となります。
一方で、リップルは僅か数秒です。リップルでは、マイニングを必要としないため、送金スピードの早さを実現しました。
また、送金手数料も違います。ビットコインでは、マイニングの手間代として、送金手数料が増加しています。場合によっては数百円程度かかる場合もあるでしょう。リップルの場合は、送金手数料がほぼタダ同然です。なぜなら、マイニングの手間代を払う必要がないためです。
リップルとビットコインを実際に使って試そう
リップルとビットコインの違いは、その背景にある技術からきています。ビットコインでしているブロックチェーン技術を、リップルは採用していません。
それぞれの技術の優れた部分と欠点がどのように通貨の性能に影響しているのか、実際に使うことで体感することが可能です。使う場所やタイミングによってどちらが優れているのか異なります。
双方の性質を理解して、使いこなしましょう。