仮想通貨リップルとは?
リップルとは、2004年に発表されたリップル・ペイメント・プロトコルに基づいて開発された送金ネットワーク及び仮想通貨のことです。
リップルの仕組みや特徴は、ビットコインやイーサリアムといった他の仮想通貨とは大きく異なります。当記事を通して、リップルの特徴やその将来性について、解説していきましょう。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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リップルの特徴は?
リップルの特徴は2つあります。1つ目は、決済スピードが早いことです。ビットコインは数十秒〜数分程度時間を要するのに対し、リップルでは僅か4秒しかかかりません。
2つ目は、送金手数料が安いことです。一回の取引におけるリップルの送金手数料は0.15XRPとなります。他の仮想通貨と比べた場合、破格の手数料です。
なぜ、上記の特徴をリップルは実現することができたのでしょうか。その背景を次の章にて解説します。
リップルの仕組み
国際送金のインフラは、1980年代以前につくられたシステムを未だに使っているため、時間や手数料が無駄にかかってしまいます。そこで国際送金を目的として開発されたのがリップルです。
リップルは「ブリッジ通貨」と呼ばれ、海外送金する際、ある通貨と別の通貨を繋ぐ、いわば「橋渡し」的な存在となります。IOUと呼ばれるデジタル借用書を切り替えることで、早い決済スポードと安い送金手数料を実現しました。
リップルのデメリット
リップルにはビットコインやイーサリアムには、ない国際送金に特化したメリットがあります。とはいえ、デメリットがあるのも事実。最大のデメリットは中央集権的なシステムであることです。
リップルの取引は、リップル社の承認によって行われています。ただ、「将来的には分散型ネットワークに移行する」考えをリップル社は示しています。ゆえに、将来的にこのデメリットは解消される可能性が大きいと言えるでしょう。
リップルの将来性
リップルは、通貨そのものよりも、「システム」としての機能が大きいものです。リップル社は、世界中の金融機関と提携することで、信頼性を確保しようとしています。
すでに、国際間での送金実験が始まっているところもあります。リップルのシステムが実際に作動し、世界中の金融機関で認められるようになると、既存の国際送金システムにとって変わる存在になるでしょう。
リップルの今後について
現在、リップルのシステムを使った国際送金実験が世界中で行われています。
リップルの有用性が実証されれば、今後は「国際送金における新たなインフラ」になるでしょう。
現在の国際送金システムが新しくなれば、世界中での金銭取引がさらに活発化していくことは間違いありません。