2019.07.16 [火]

リップルが提唱したInterledger(インターレジャー)とは

世界中の取引の利便性を上げる技術

近年ではデジタル技術が大きく発展し、様々な資産やコンテンツがデジタル化されています。中でも世間を大きく騒がせたのは仮想通貨と言えるでしょう。ほとんどの仮想通貨は投資目的で利用され、現在実用化されているものは僅かです。しかし、実用化に向けて様々な技術が開発されています。

Interledger(インターレジャー)は仮想通貨の利便性や汎用性を高めるだけではなく、世界中の様々な取引を簡単にしてくれる技術です。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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Interledger(インターレジャー)とは

Interledger(インターレジャー)とは世界中にある異なる資産や通貨を高速で移動させることを目指している技術です。全く規格の異なる台帳に対して、Interledger(インターレジャー)を用いることにより、スムーズにそして速く送金を行うことができます。

例えば、仮想通貨に使用されるブロックチェーンと日本円が記録されている銀行口座システムは全く別規格の台帳ですが、Interledger(インターレジャー)を利用し、台帳をつなげて、高速で支払いや送金を可能にします。

Interledger(インターレジャー)はリップル社よって提唱されたものですが、オープンソースのプロジェクトで、誰でも利用することが可能です。また、W3C(World Wide Web Consortium)という非営利団体によってInterledger(インターレジャー)を利用した価格の標準化が進められています。

 

Interledger(インターレジャー)のメリット

現代の支払いネットワークは、それぞれが独立しています。送金した場合、同じネットワーク内である場合は簡単に処理ができますが、異なるネットワーク間で支払いをしようとすると面倒な手続きや、手数料、時間がかかってしまいます。

Interledger(インターレジャー)を活用すれば、支払いネットワークの種類に関係なく、世界中で支払いや送金ができるようになり、今まで時間がかかっていた手続きや、手数料の削減が可能です。

 

Interledger(インターレジャー)の未来

現代はインターネットが普及し、誰でも簡単に世界中の様々な情報を入手したり、世界中の人々とコミュニケーションを取ったりすることが容易にできます。Interledger(インターレジャー)は更に、世界中でお金のやり取りを簡単で安くできる画期的な技術です。

また、仮想通貨と銀行システムなど、全く異なる規格の台帳同士をつなげて利用もできるので、今後様々なビジネスに用いられることは間違いないでしょう。日本では増税などが続く中、Interledger(インターレジャー)を取り入れた新たな国際ビジネスが社会発展につながり、大きな利益を生むかもしれません。

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