イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消！注目の技術Plasmaとは？

イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題が解決する！？

仮想通貨投資につきもののスケーラビリティ問題。今注目を集めている仮想通貨イーサリアムも例外ではありません。

2017年に発表されたPlasma（プラズマ）はそんなスケーラビリティ問題を解決するために開発されたサイドチェーン技術です。Plasmaをイーサリアムに実装することで、トランザクションの処理スピードや、処理数は大幅に向上すると言われています。

ではPlasmaはいったいどのようにしてスケーラビリティ問題を解決してくれるのでしょうか？

Plasmaの仕組みと特徴について詳しく解説します。

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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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画期的な技術「Plasma」とは？

Plasmaはイーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解消し、高速かつスケーラブルなトランザクションを実行するために提唱されたスマートコントラクト実行フレームワークです。

イーサリアム創立者ヴィタリック・ブテリン氏とライトニングネットワークの共同開発者ジョセフ・ポーン氏によって2017年8月に発表されました。

Plasmaの仕組み

Plasmaは、イーサリアムのメインブロックチェーンを親チェーンとし、その下に階層的にプラズマブロックチェーンという子チェーンを張り巡らせ、Tree（ツリー）上の構造を作成していく技術です。

イーサリアムの取引処理は全てメインチェーン（親チェーン）で行われていましたが、Plasmaを実装すると、プラズマチェーン（子チェーン）が取引処理を実行し、データの書き込みを行うことになります。

つまり、取引がプラズマチェーンによって処理されることで、イーサリアムのメインチェーンからは不要なデータ処理を排除することができるというわけです。

Plasma実装のメリット

Plasma実装により見込まれるメリットは以下の通りです。

①イーサリアムのブロックチェーンに保存されるデータ量の減少
ブロックチェーンをTree状に張り巡らせることにより、メインブロックチェーンへ保存されるデータ量を減らすことが可能になります。

②取引処理（送金、スマートコントラクト実行）速度の向上
Plasmaを実装すると、1秒あたりのトランザクションの実行速度が飛躍的に上昇します。これにより、送金やスマートコントラクトの実行にかかる速度も上昇させることが可能です。

③取引手数料の減少
送金やスマートコントラクトの実行速度が上がることで、スケーラビリティ問題が解消されます。承認が素早く行われることで、従来かかっていた手数料が削減されることが可能です。”

イーサリアムの発展にはPlasmaが不可欠

Plasmaが実現されることで、イーサリアムの処理速度は上昇し、スケーラビリティ問題は解消されます。

Plasmaはまだまだ未完成の技術で問題点もありますが、イーサリアムの今後の発展には必要不可欠な技術といえるでしょう。