もうひとつの地球を作る!?仮想地球EXAとは何だろう
「仮想地球」とは、あまり耳馴染みのない言葉ですね。しかし、「仮想現実」や「仮想世界」があるのだから仮想の地球があっても良いでしょう。
ここでは現在成長著しいIT企業メタップスの仮想地球プロジェクト「EXA」について解説します。
株式会社メタップスについて知っておこう
メタップスは「お金2.0」の著書で知られる佐藤 航陽氏が社長を務める日本のIT企業です。
2007年設立から今日までマーケティングやファイナンス関連の事業を幅広く展開。近年は海外で大きく成長しており、2018年より佐藤氏の提唱する「EXA」と呼ばれる仮想地球のプロジェクトを開始しています。
「仮想地球」その概要とシステムについて
仮想地球とは仮想空間にもうひとつの地球を作ってしまおうというアイディアです。
衛星データとブロックチェーン技術を応用することで、現実の地球と同じ位置情報を持つ仮想の地球をデータ上に存在させることが可能となっています。
仮想地球EXAではいったい何ができるのか?
仮想地球EXAでは、プロジェクト参加者によってトークンの採掘(マイニング)や埋蔵ができることになっています。
特筆すべきはトークンの埋蔵分布が現実世界における経済力分布と相反するということ。資源や経済の強い地域ではトークンは発掘されにくく、逆に現実の経済が弱い地域ではトークンの埋蔵量が多くなっています。
そしてマイニングのために現実世界では特定の場所へ大規模な人の移動が見込まれます。
このマイニングを目的とした移動や滞在にかかる経済効果は計り知れないものがあります。
最近の例ではスマホゲームの「ポケモンGO」が流行った時と似ているでしょう。ポケモンGOではモンスターをゲットするために多くの人が訪れたスポットでは十数億円の経済効果があったとされています。
トークンの採掘が地球規模で行われることを考えるとものすごいことになりそうですね。
「新たなる価値の創造」仮想地球EXAの目的に迫る
仮想地球では地域によるトークンの採掘量と現実世界の経済規模は逆相関します。
この特性を利用して新しい経済圏を興し、現実世界の格差をなくすことがEXAのミッションです。これにより今までの資本主義に代わる新たな社会価値基準の創造が可能となり、それこそが仮想地球プロジェクトの真に目指すところとなっています。
スマホがあればOK!仮想地球EXAへの参加方法
仮想地球EXAにはスマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで、誰でも参加することができるようになります。
メンバー同士はbluetooth通信で位置情報とトークンの認証ができるので、ビットコインにおけるマイニング認証のような複雑な計算も不要です。
2019年現在ではフェイスブックのEXAコミュニティーでもメンバーを募集していて、日々活発なディスカッションを行っています。
仮想地球EXAが創り出す未来地図の展望
メタップスでは、今後ドローンやグーグルアースなどから3Dデータを取得して、仮想地球のVR化も視野に入れているとのことです。
社長の佐藤 航陽 氏が提唱する仮想地球EXAとは、新しい価値の創造を目的とした壮大な社会実験といえます。
これから新時代を生きていくことになる皆さんも、このビッグ・プロジェクトに参加してみてはいかがでしょうか。