目次
新時代の金融インフラの構築を目指す0xプロジェクト
仮想通貨0x(ゼロエックス/ZRX)は、イーサリウム由来のECR20トークンです。0xは、より良いDEX(分散型取引所)の運用を目指して、技術開発を行っているプロジェクトです。
0xが実用化すれば、DApps(分散型アプリケーション)を利用した時に専用のトークンではなく、ETHトークンで支払が可能になるでしょう。0xのプロトコルが実際にどのような機能を提供できるのかを、詳しく解説します。
0xはイーサリウムのブロックチェーンを利用している
0x(ゼロエックス)は、イーサリウムのブロックチェーン(取引処理のしくみ)をベースした、異なる仮想通貨同士を交換するためのプロトコル(通信規約)です。
0xでは、ベースにしているイーサリウム由来のトークンであれば、直接取引を行うことが可能になります。
====================
※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
====================
0xプロトコルは流動性の高いDEXを実現可能
0xのプロトコルは、DEX(分散型取引所)を作るための土台ともいえる機能を提供することができます。
DEXに提供しているのは、決済方法とリレイヤー(DEXもこれにあたります)としてのフォーマットです。
DEXとは管理者不在の、異なる仮想通貨同士を売買取引できる場です。
売り買いしたい時にすぐに取引が完了できる、流動性の高いDEXが望まれており、0xのしくみであればそれを実現できると期待されているのです。
0xプロトコルのしくみとは
0xのプロトコルでは、複数のリレイヤーに出された注文をひとつのプールにまとめて運用します。あたかも、複数のDEXを集合させることによって、流動性の高いDEXとして運用させることができるようになります。
リレイヤーは、与えられたフォーマットに基づいてアプリケーションを作成します。例えば、作成したDApps(分散型アプリケーション)上で、トークンの交換を行えるサービスを提供できるようになるなどです。
0xを土台にした新しい金融プラットフォーム「DeFi」
DeFiとは、「Decentralized Finance platforms」の頭文字からで、分散型金融プラットフォームと訳されます。
ユーザーの個々のプライバシーは保ちながらも、取引に必要な情報を公開します。そして、インターネットに接続している誰もが自由に金融取引をすることができる、プラットフォームの構築を目指しています。
このプラットフォームはイーサリウムのブロックチェーンを基本とし、0xのプロトコルを土台にしたシステムが予定されています。
仮想通貨の世界を繋げていく0xプロジェクトの今後に注目!
ERC20トークンなど、イーサリウム由来のトークンを販売するICO(資金調達の手段のひとつ)は、最近でも多数行われています。
0xが普及すれば、ICOにより簡単に参加できるようになり、仮想通貨全体がさらなる発展をしていくのではないでしょうか。