仮想通貨取引所の新しいかたちDEXとは何か　

分散型取引所DEXとは何だろう？

DEXという言葉をご存じでしょうか？

DEXとは仮想通貨取引所における新しいスタイルです。従来型の取引所とどう違うのか、その詳細を検証し、今おすすめのDEXも紹介します。

個人で仮想通貨の管理ができるDEXの定義

DEXとはDecentralized Exchanges(分散型取引所)の略称です。

分散型取引所とは従来型の中央集権者が管理する取引所ではなくP2Pネットワークで個人が管理、取引を行う取引所のことを指します。中央管理者を置かずにユーザーが秘密鍵を管理し、ブロックチェーン上で取引を承認するシステムです。

DEXにはウォレット自体に取引所機能を持たせたものや、スマートコントラクト・プラットフォームとして構築されたものなど様々な方式があります。

中央集権型取引所に勝るDEXのセキュリティー

DEXは不正防止やセキュリティーの面で従来型の取引所より優れた面を持っています。

過去に起こった仮想通貨の大量流出は、取引所内の顧客情報が人為的なミスによりハッキングされてしまったことに端を発しているものです。

このような管理者によるヒューマンエラーは個人が秘密鍵を管理するDEXであれば起こらないこととなります。

DEX上で分散されたデータには数多くの集合点（ノード）があり、全てのノードが同じ台帳をシェアしているため一部のコンピュータがダウンしても顧客資産は守られるようになっているのです。

DEX利用に際して気を付けること

DEXはまだ出てきたばかりの取引所システムですので全体的に出来高が少なく、取引の幅が狭いのが現状です。

また、僅かな額ですがスマートコントラクトの維持費も必要で、資産を引き出したり売買したりといったアクションごとに細かく手数料がかかります。

ブロックチェーンを使っているため、スケーラビリティ問題による送金遅れも指摘されています。そしてDEXには運営者がいないため、万が一のときにサポートが受けられません。したがって利用者個人のコンピューターセキュリティは必須となります。

2019年おすすめのDEX3選

2019年現在で利用者も多くおすすめのDEXを厳選して紹介します。

世界初のDEXブランド「Openledger」

Openledgerは金融特化型ブロックチェーン「bitshares」のプラットフォームを利用した世界初のDEXです。bitsharesのコイン「BTS」を基盤としているので知名度が高く、DEXとしては大きな出来高を持っています。

コストパフォーマンスなら「0x（ゼロエックス）」

0x（ゼロエックス）では注文処理のオフチェーン化によって手数料負担を減らすことができます。また、決済API機能という自動換金のシステムも備わっていて今人気のDEXのひとつです。

使いやすさNo1の「CryptoBridge」

CryptoBridgeは暗号通貨の即時両替サービス「ゲートウェイ」を提供しています。これにより様々な種類のコインが取引が可能です。また、アプリケーションが日本語に対応しているので利用しやすさにも評価の声があがっています。

今後さらに増えるであろうDEXに期待

個人が仮想通貨を資産として運用・管理する時代は既に始まっていると言えるでしょう。

仮想通貨利用者の増加に伴いDEX型の取引所も今後増えていくと予想されています。

今のうちにDEXに対する理解を深め、利用を検討してみてはいかがでしょう。