イーサリアムが行った大型アップデート、ハードフォーク
ハードフォークという言葉は、仮想通貨に興味のある人なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。
ハードフォークとは、簡単に言えばブロックチェーンを快適に使用するために行うアップデートのこと。
それでは、今回イーサリアムが行ったハードフォークとは、どのような内容のものだったのでしょうか。詳しい内容を見ていきましょう。
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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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簡単に、ハードフォークとは?
ハードフォークというのは、仮想通貨における、仕様変更や技術改善の方法のひとつのこと。
もうひとつ、ハードフォークと対になる方法としてソフトフォークがあります。その違いはブロックチェーンの仕様変更や技術改善を行った際、互換性があるかどうかということ。
本来仕様を変更するために行うものですが、その結果ふたつに分裂し、新しい通貨が誕生するのがハードフォークなのです。
イーサリアムについて
イーサリアム(Ethereum)とは、分散型アプリケーション(DApps)やスマート・コントラクトを構築するためのプラットフォームの名称や、関連するオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトの総称です。
イーサリアム・プロジェクトが開発。現在時価総額ランキングでは、ビットコインに次ぐ第2位となっています。
イーサリアムは、ビットコインと同じく非中央集権の通貨で、証券には該当しないとされています。
違いとしては、ビットコインは決済を目的として作られた通貨であり、投資目的以外ではネットや店舗での決済に使われることがほとんどであるのに対し、イーサリアムは決済に使用されることはほとんどなく、分散型アプリケーション(DApps)を作成するプロットフォームとして使用されているという点です。
ハードフォークを伴う大型アップデート
2019年3月1日4時50分頃に、イーサリアムにはハードフォークを伴った大型アップデート「コンスタンティノープル」(Constantinople)及び「サンクトペテルブルク」(St.Petersburg)が適用されました。
このハードフォークによって、ネットワークの安定性を懸念して、国内の一部の仮想通貨交換所ではイーサリアムの入出金停止などの措置をとっていました。
その後、3月4日13時ごろには12の国内仮想通貨交換所すべてが、イーサリアムの入出金を再開し、通常通りのサービスを提供しています。
イーサリアムが行った大型アップデート
時価総額ランキングではビットコインに次ぐ第2位のイーサリアムが行った、ハードフォークを伴う大型のアップデート。
アップデートの際には入出金を停止するなどの措置が行われましたが、現在はすべて再開され、無事通常通りのサービスが行われています。