IT技術でお金をデジタルアセット化?仮想通貨とデータ管理の方法

2019.06.13 [木]

IT技術でお金をデジタルアセット化?仮想通貨とデータ管理の方法

お金をデジタルアセット化とは?

そもそもデジタルアセットとは何でしょうか。聞きなれない方も多いでしょう。

まず、ここでは本題に入る前に、デジタルアセットについて、簡単に説明をしていきます。

アセットとは英語で「資産」や「資源」を意味する言葉です。

つまり、デジタルアセットとはデジタルな資産を意味します。具体的な例を挙げると、画像や文章、マルチメディアなど様々な形態があります。

今回は仮想通貨について取り上げますが、仮想通貨は現物として存在するものではなく、データの中に存在する通貨になります。

つまり、画像や文章など他のデジタルアセットと同じような扱いになるのです。

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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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仮想通貨の仕組みはどうなっている?

では仮想通貨とはどのような仕組みになっているのでしょうか。

仮想通貨が他の電子マネーや法定通貨と決定的に違う点は、ブロックチェーンという技術によって、分散管理されている点にあります。

銀行や特定の団体が管理するこれまでの通貨は、中央集権的に管理されてきました。運営する団体が利用者すべての情報を一括して管理し、お金の取引があればデータを修正していたのです。

この方法だと管理運営するコストがかかってしまいます。また、一括管理している団体がハッキングされ、情報を改ざんされた場合、取り返しのつかないことになります。

一方、仮想通貨だと、中央集権的に管理する団体は存在せず、利用者個人個人の端末に取引の記録が残ります。

これにより、特定の個人の端末がハッキングされ、改ざんが行われても、他の個人が所有する端末の取引記録と不整合が生じ改ざんできない仕組みになっています。

 

公開鍵と秘密鍵とは?

先にお話した通り、仮想通貨はブロックチェーンという高度なセキュリティ技術が可能にした新しい通貨です。しかし、セキュリティ面でのリスクもあります。

仮想通貨の取引をする際は主に二つの「鍵」が必要になります。

一つが「公開鍵」といい仮想通貨を送る際に必要になる鍵です。こちらは共有を前提とされるものなので、知られても問題はないのですが、もう一つの秘密鍵は絶対に知られてはいけません。

秘密鍵とは仮想通貨の受け取りなどに必要な著名のようなものです。自分の所有権を証明するものなので、大切に管理しなければなりません。

では、秘密鍵をハッキングされるリスクはないのでしょうか。

 

管理の方法でリスクが変わる?仮想通貨の管理方法!

残念ながら、秘密鍵を利用してもハッキングされる可能性は0ではありません。

では、秘密鍵をハッキングされないようにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは利用する仮想通貨について調べ、秘密鍵の管理場所を確認するといいでしょう。

秘密鍵の管理場所は大きく二つに分けられます。一つはオンライン上で管理するホットウォレット、もう一つは紙や外付け機器で管理するコールドウォレットです。

ホットウォレットはweb上で管理するため、ハッキングされるリスクがあります。

しかし、コールドウォレットはインターネットに接続していないため、ハッキングされる可能性はホットウォレットと比べて格段に低くなります。そのため、心配な方はコールドウォレットで管理する仮想通貨を選ぶといいでしょう。

 

便利になる反面、リスクもある!リスクヘッジをするには?

仮想通貨は法定通貨との交換もでき、ブロックチェーンで守られてはいます。しかし、どんな仕組みでもノーリスクということはあり得ません。

新しい技術や仕組みが出てくるたびに、情報をとって何がベストなのか考えてみることが大事なのです。

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