仮想通貨を利用してマイクロペイメントをより身近に

2019.05.10 [金]

仮想通貨を利用してマイクロペイメントをより身近に

仮想通貨で行える少額決済について知ろう

これまで現金で行われていた少額決済が電子化され始め、より身近なものになってきています。

手数料がかからないマイクロペイメントの台頭により、様々なコンテンツを少数単位で購入することが可能に。

現在オンライン上の少額決済にはポイントを利用して、手数料をかけずにコンテンツの購入が可能ですが、第三者の承認がないためポイントの価値が普遍的ではないという問題があります。

その問題点を解決し、少額決済がより身近になるであろうと期待されているのが、仮想通貨を利用したマイクロペイメントです。

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※注 現在は「仮想通貨」を「暗号資産」に呼称変更されておりますが、本記事では一般に定着・浸透している名称の仮想通貨で記載しております。
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ブロックチェーン技術により安全性が保障されつつ、手数料がかからない取引が可能に

企業などが作成コストをかけているデジタルデータ(写真・画像・映像など)は資産と同等であり、これをデジタルアセットと呼びます。

このデジタルアセットを安全に、正しい姿でデータベースに管理し、また活用しやすくすることがデジタルアセット管理の目的となります。

 

送金に適した仮想通貨が誕生し始めている

即座に取引可能な通貨として開発されたビットコインは、近年、利用量が大幅に増加したことから送金手数料が高騰。

送金スピードも遅くなったことから、即時決済には敬遠される向きがあります。

ビットコインを利用した取引は、トラストレスなため安全性は保障されていますが、手数料・送金スピードの観点からマイクロペイメントには不向きです。

現在では下記のような送金に適した仮想通貨が誕生しています。

PoCシステムを利用し、送金に特化したリップル

リップルは、送金・支払いスピードに特化した決済システムが特徴です。

ビットコインでは10分以上、長いと数時間もかかる送金時間を大幅に短縮し、わずか5秒で取引が完了します。

トランザクションはマイニングではなく、リップル社公認の企業が行う仕組みです。承認システムはブロックチェーンではなく、承認者による投票で承認が行われるProof of Consensus(PoC)というシステムを利用しています。

この仕組みが、わずか数秒という速度での取引を可能にしているのです。

小規模取引に特化して開発されたステラ

リップルを基に開発されたステラは、個人間の取引に絞り込んで開発されました。

リップルが法人を対象にした高額決済に特化したシステムである一方で、ステラは少額決済に特化したシステムを採用しています。

わずか5秒という送金スピードはリップルと変わらないものの、送金手数料がかからないことがリップルとは異なる点です。

ステラが開発されたことにより、マイクロペイメントの可能性はますます広がりをみせるでしょう。

 

仮想通貨により、デジタルコンテンツが気軽に手に入る時代が来る

安全性が保障されたうえで、手数料を少額に抑え、送金時間を短縮した仮想通貨が開発されたことにより、マイクロペイメントはより身近な存在になりつつあると言えるでしょう。

敬遠事由の1つであった会員登録などのシステムが必要なくなり、デジタルコンテンツの購入や個人間の取引が更に活発になることが、将来的に期待されています。

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