ゲームアプリをするなら、Dappsゲームに注目してみましょう。ゲームアプリの新機軸であるDappsゲームは市場が急成長中であり、大手企業も続々参入しています。
Dappsゲーム
Dappsゲームとは、分散型アプリケーションといわれるデジタルシステム「Dapps」を元に開発されたゲームを意味します。
Dappsとは仮想通貨でおなじみの技術であるブロックチェーンを利用し、中央管理者不在で、ユーザー全員の合意のもと管理されるシステムのひとつです。
管理や運営の役割がユーザー全員に分散していることから「分散型アプリケーション」ともいわれます。
多くのDappsはイーサリアムをシステム源としています。イーサリアム自体が仮想通貨というよりゲーム・アプリ製作のためのプラットフォームとして開発された背景があるためです。
Dappsゲームの多くは「イーサリアムアプリ」、「ブロックチェーンゲーム」などとともいわれます。
Dappsゲームの仕組み
Dappsゲームの主要な仕組みを以下の4つに分けて解説します。
1.誰でも開発・アクセス可能
Dappsは大企業に限らず誰でも開発できることに加えて、アクセスも自由です。Dappsの定義のひとつにオープンソースが挙げられています。これはインターネットに関わる人なら誰でもアクセスできるシステムを意味します。
Dappsゲームは、従来のゲームアプリ同様、会員登録などを求められる場合も多いですが、基本的には誰でも気軽にアクセスできます。
開発面でもイーサリアムなどのDappsからゲームやアプリを作ろうとプログラミングを学ぶ一般人が多く、在宅で学べるプログラミングのネット講座も人気です。
2.データはブロックチェーンに保存される
従来の仮想通貨同様、ゲームやアプリ内のデータはブロックチェーンに記録されます。ほかのゲーム機のように、セーブデータはDappsのシステム内にその都度書き換えられます。
仮想通貨のブロックチェーンは、元々は取引記録を履歴化するものですが、ゲームやアプリのアクセス記録もブロックチェーンに暗号アルゴリズムとして加わるので、偽のDappsの登場やゲームデータのハッキングといった犯罪を予防できます。
3.大衆的に流通可能なトークンを利用
Dappsは大衆的に流通可能なトークンを意味します。Dappsゲームにおけるトークンは、ゲーム開発のシステム源となる分散型アプリケーションおよびゲーム内で発行されるトークンを意味します。
分散型アプリケーションはイーサリアムのように価値のついた通貨として取引所など誰でもアクセスできる場所を中心に流通しています。
Dappsゲームはオープンソースなので、プレイ中に発行されるトークンも誰でも入手でき、ほかのユーザーに売買できます。ゲーム内に登場するキャラクターやアイテムがトークンとして扱われ、取引所で売買できることもあります。
4.システムの決定・改善はユーザーの合意のもとで行う
Dappsゲームは中央管理者不在です。そのため、ユーザー全員の合意のもと運営と管理が続けられます。
ゲームは定期的なメンテナンスや、システム変更が行われる場合があります。このスケジュールや変更内容もユーザーの合意のもとで行われます。
ユーザーが変更案を出しても、他方からの反対論が根強いと提案通りの変更はなされません。また、他方からの代替案が出た場合にそれが採用されてゲームシステムに変化をもたらすこともあります。
これまでのネットゲームとは根本的に違うDappsゲーム
Dappsゲームと従来のゲームとの違いや、Dappsゲーム独自の特徴について3つにわけて解説します。
1.改ざんが許されない (チート不可)
Dappsゲームではチートなどの改ざんに基づいたプレイが不可能になっています。
Dappsゲームはユーザーの合意で運営・管理されているため、関わる全員が監視の役目を与えられています。
分散型アプリケーションをベースにしている関係上、ゲーム自体の運用がユーザー全てのインターネットリソースを借りている状態です。
改ざんやハッキングは、利用しているインターネットリソースの半分以上のコントロールを奪うことになりますが、関連するリソース数が多く実行は不可能です。
実際にチートなどの不正行為が実行されたとしても、ほかのユーザーによりすぐに発覚し、アクセス禁止などの処分を下される可能性が高いです。
2.データの信頼性が高い
Dappsは分散型アプリケーションにより従来のゲームよりも秩序が保たれやすいです。そのため、データの信頼性が高いです。
ほかのゲームの場合はチートが許されてしまう関係で、正々堂々と作られたデータと不正なデータが入り混じるケースがありました。
しかし前述のとおりDappsゲームには改ざんやハッキングの余地がないため、公正な条件のもとデータが作られます。
ユーザーの行動は逐一ブロックチェーンに記録され、オープンソースであることから誰でも閲覧可能です。多くのユーザーが監視役となることで、健全なゲーム環境を維持できます。
3.ゲームアイテムが売買できる
Dappsゲームでは、ゲームアイテムの売買が可能です。アイテム自体もトークンと同等の扱いを受けるからです。
従来のスマートフォンゲームなどでも、アイテムに課金されることで購入になることが多かったですが、それはあくまでアプリの運営側を相手にした売買にすぎませんでした。
Dappsゲームでは、ユーザーと直接アイテムを売買することが可能です。Dappsゲームがもうひとつの仮想通貨取引所の役目を果たします。
リリース済みDappsゲームアプリ
Dappsから作られたゲームアプリのうち、4つ紹介します。
My Crypto Heroes
日本発のLoom Networkを利用し、日本や世界の歴史上の人物がキャラクターとして多数登場するRPGです。
歴史上の人物を仲間にしたり、アイテムを集めたりしてチームを結成し、戦闘を行うのがメインコンセプトで、歴史上の人物やアイテムはトレードも可能です。
サイドチェーン技術によりプレイヤー側の負担を軽減しているので、『ロード時間が長い』などのデメリットを抑え、ハイレベルな快適性を実現しています。
サイドチェーンとは、ブロックチェーンの補助的役割を果たすデータスペースです。ブロックチェーンに溜まったデータをこちらに一旦逃がしてデータ処理し、ブロックチェーンに戻します。
これにより全体のデータ処理速度が向上します。
くりぷ豚
日本で作られた人気Dappsゲームのひとつです。アップルストアからのダウンロードは現在できませんので注意してください。
豚を仲間にしてレースに出走させ、賞金を稼ぐのがメインコンセプトです。豚のトレードも頻繁に行われています。Dappsゲームとしては珍しく3Dグラフィックを使用し、なじみやすさもメリットの一つです。
チュートリアルがDappsゲーム屈指の丁寧さと評判です。日本円で1000円以下相当の初期費用からゲーム開始できるので初心者向けとも言えます。
イーサエモン
モンスターを捕獲し育成して戦闘させるゲームです。アタッカー3体とサポーター3体の6体のパーティーを組むことができます。
ゲーム内では、EMONTというトークンが流通しており、バトルに勝利したり、モンスターのトレードやレンタルなどで稼いだりできます。モンスターの多くは進化し、タイプによる得意・苦手などの相性もあり、愛嬌のあるキャラクターデザインも人気です。
イーサエモンは攻略情報も複数のサイトで充実しているため、Dappsゲーム初心者にもなじみやすいです。
GODS UNCHAINED
Dappsゲームとして初めてeスポーツ化が決まったカードバトルゲームです。相手のライフを0にしたら勝利となり、 カードの能力や使用コストを計算した戦略性が求められます。
カードゲーム自体でも珍しいVR化が検討されるなど、Dappsにとどまらず、ゲームとしての新機軸を打ち出そうとしています。
ゲームプレイ時に入手するデッキは無料で入手でき、そこから新たに加えたいカードをトレードなどで入手し、自分好みのデッキに仕上げます。 最もレアなカードでは日本円にして700万円以上で取引されることもあり、Dappsゲームとしては取引高が高いケースが多いです。
まとめ
Dappsゲームは誰でも開発・アクセスができるゲームのひとつです。分散型アプリケーションをシステム源としているため、関わる全てのユーザーの合意のもとで運営と管理がされます。
全ユーザーが監視の役目も与えられているため、チートやハッキングなどの不正行為が徹底的に予防されています。そのため他種のゲーム以上に健全な環境を維持しやすいです。
Dappsゲームはゲーム内のキャラクターやアイテムをトレードしたり、イベントで好成績を上げるなどでトークンを手に入れることができ、稼ぐ目的でもプレイできます。
Dappsゲームに興味を持った人は早速アクセスしてみてはどうでしょうか。