2018年から何かと話題になっている「ブロックチェーンゲーム」という言葉ですが、皆さんはご存知でしょうか?ここではそもそもブロックチェーンとは何か?ブロックチェーンゲームとスマホゲーム、アプリとの違い、さらには今注目されているブロックチェーンゲームをご紹介していきます。
ブロックチェーンの概要について
そもそもブロックチェーンとは何?
ブロックチェーンとは簡単にいうと、仮想通貨内にある「みんなが見ることができる台帳」を指します。
仮想通貨を誰から誰に送ったという情報をいくつかまとめたものを「ブロック」と呼び、それをいくつも鎖のように繋いでいくのでブロックチェーンと呼んでいます。
ブロックチェーンの情報は世界中にあるノードが保管しており、様々なノードで情報を管理しているので、ブロックチェーンの情報が完全に失われることはありません。
そしてシステムには中央管理者がいないので、ノードはすべて対等であり、それぞれが管理し合う形を取っていることから、ブロックチェーンは「分散型台帳」とも呼ばれています。
仮想通貨にこのブロックチェーンが使われている理由の一つに改ざんが極めて難しいことがあげられます。改ざんされない保証がある電子的な台帳の形を始めて実現したのがブロックチェーンなのです。
ブロックチェーンゲームとは?
ブロックチェーンゲームの特徴
ブロックチェーンを利用したゲームとはどんなものなのでしょうか?
一言でいうと「データを分散することで、ゲームに参加するユーザー同士がデータ管理し合う分散型台帳技術を使用したゲーム」であると言えます。
ブロックチェーンゲームの特徴として、セキュリティ能力の高さがあります。
これはよくオンラインゲームなどで問題視される「チート」、いわゆる「ズル」ができないという事です。
チートとは例えば、RPG系ゲームの中でレベル1のキャラクターを一気にレベル99に上げたり、ゲーム内のお金をMAXまで上げたりしてしまう事です。
ブロックチェーンの技術ではゲーム情報の改ざん防止があり、不正行為を行うのは事実上無理となっています。
万が一ゲームが改ざんされたとしても、ブロックチェーンはみんなが閲覧可能な台帳なので、すぐに発覚してしまいます。
またブロックチェーンゲームでは仮想通貨の1種である「トークン」が利用されているため、資産となって残り続けます。
例えばゲーム上でアイテムやキャラクターを購入したとして、このアイテムなどはトークンとして資産計上されていると考えれるものなので、万が一ゲームが無くなってもトークンは自分の手元に残っていることになります。
つまりブロックチェーンゲームでは、アイテムやグッズを販売、売却することで仮想通貨を得ることができるものがあります。
ブロックチェーンゲームのメリット
ブロックチェーンゲームのメリットとしては、前述したブロックチェーンの技術を使用しているため、サーバーダウンしないことや、何があってもデータが消えない、チートなどの改ざんを行えない事が挙げられます。
またブロックチェーンゲームの特徴でも記載しましたが、仮想通貨によってゲーム内で稼いだり課金したりすることが可能な点もメリットとして挙げられます。
ブロックチェーンゲームでは仮想通貨を使ってアイテムを購入した場合、そのアイテムをゲーム内で別のユーザーと売買することも可能となっています。売れればもちろん利益となり、その利益は仮想通貨なので取引所で換金することもできるのです。
つまりブロックチェーンで遊ぶことが稼ぐことに繋がるということです。今まで課金して手に入れたものが、またお金として戻ってくるという事なので、うまく利用すればちょっとしたお小遣い稼ぎにもなります。
ブロックチェーンゲームのデメリット
逆にデメリットは、まだまだ開発されたばかりなので知名度が低いという点でしょうか。
加えてブロックチェーンのシステムが発展途上であるという点も挙げられます。しかし今後仮想通貨自体がもっと浸透していき、ブロックチェーンのシステムがもっと改善されていけばおのずと利用者は増えていくような気がします。
仮想通貨もブロックチェーンもブロックチェーンゲームもまだまだ世に出てからそんなに年数が経っていないので、これからの発展が期待されるシステムです。
ブロックチェーンゲームの将来性
ブロックチェーンゲームの将来性は非常に高いのではないでしょうか。
ブロックチェーンのシステムを導入したことでチート行為が防止することができ、情報や機能を分散して管理することができるという事は、ゲームを楽しむ人たちにとっては非常にありがたいことですし、さらにブロックチェーンゲームで仮想通貨を使って小遣い稼ぎもできてしまうとなれば、これからますます拡大していく可能性も大きいのではないでしょうか?
スマホゲームやアプリとの違いについて
ここまでブロックチェーンゲームの特徴を説明しましたので、だいたい従来のゲームとの違いは把握できていると思いますが、改めてここで違いを説明したいと思います。
不正などが極めて起きづらい
従来のゲームでは、ゲーム運営会社などによって提供されている「中央集権型」のサービスなので、運営元に操作される可能性がありますが、ブロックチェーンゲームでは非中央集権の「分散型」なので不正を行うことが難しい仕組みとなっています。
ゲーム内通貨を換金することが可能
従来のゲームではゲーム内の通貨は日本円で購入することも可能ですが、一度購入した通貨やアイテムなどを換金することはできません。
しかしブロックチェーンゲームでは仮想通貨を利用しているため、ゲーム内通貨はもちろん、購入したアイテムやキャラクターを換金することが可能なのです。
ゲームが無くなっても残る資産
従来のゲームでは、ゲームが無くなってしまえば当然ながら管理データもなくなってしまいますが、ブロックチェーンゲームではゲームが無くなっても資産は残ります。
獲得したアイテムをユーザー同士で売買できる
従来のゲームでは獲得したアイテムなどをユーザー同士で売買することはできません。しかし、ブロックチェーンゲームでは獲得したアイテムなどをユーザー同士で簡単に仮想通貨を使って売買することが可能となっています。
注目されているブロックチェーンゲーム20選
【My Crypto Heroes/マイクリプトヒーローズ】
歴史上の英雄を集め、仮想世界の制覇を目指すシミュレーションRPG。
【くりぷ豚】
育成シミュレーション型ブロックチェーンゲーム。育成できるくりぷ豚の種類は3京6000兆通り。
【GODS UNCHAINED/ゴッドアンチェインド】
ブロックチェーンゲーム初のeスポーツ参戦表明のTCG。
【DEX/分散型取引所】
分散型システムで管理された取引所。
【BRAVE/ブレイブ】
広告ブロック機能・高速ブラウジング・トークン獲得。
【KyberNetwork/カイバ―ネットワーク】
初心者にもオススメなトークン同士のトレードができる分散型取引所。
【MLB CryptoBaseBall/クリプトベースボール】
MLB公認のベースボールゲーム。
【9Lives ARENA/9ライブスアリーナ】
ヒーローをカスタマイズしてバトルを勝ち抜いていくゲーム。
【Trust/トラスト】
スマホ対応のイーサリアムウォレット。
【LoomNetwork/ルームネットワーク】
ブロックチェーンゲームに特化したデベロッパー向けプラットフォーム
【EAZY TRADE/イージートレード】
ウォレットさえあれば一切登録不要な分散型取引所。
【Bancor/バンコール】
90種以上のトークンが簡単にトレードできるDEX。
【CryptoKitties/クリプトキティ】
キティを集めて配合していくシンプルなゲーム。
【Etheremon/イーサエモン】
定番のモンスター育成ゲーム
【Fair.Game/フェアゲーム】
ブロックチェーンゲームの大型プラットフォーム。
【Axie Infinity/アクシー】
可愛いモンスターのバトル系ゲーム。
【NovaBlitz/ノヴァブリッツ】
本格カードゲーム。現在はオフチェーンのみ。
【Totle/トートル】
複数の通貨を同時に交換することもできる分散型取引所。
【Contract Servant/コントラクトサーヴァント】
注目のトレーディングカードゲーム。
【CrypticConjure/クリプティックコンジャー】
アイテムを集めて独自の呪文を作成していくアクションRPG。
まとめ
従来からのゲームに比べ、ブロックチェーンの技術を活用することにより、セキュリティやデータ管理が革新的な発展を見せたブロックチェーンゲームですが、まだまだ認知度は低く、ゲームの種類も少ないようです。
しかし、ブロックチェーンゲームの特徴としてある仮想通貨をゲーム内で使用しているという点を考えると、まだ世の中の浸透していないうちにある程度ゲームを攻略しておいて、ゲーム内でのアイテムやキャラの売買を有利に進めていくというのも一つの考えかもしれません。
ブロックチェーンのシステムによりゲームと仮想通貨が融合したブロックチェーンゲームは、これからさらに需要が拡大していくのではないでしょうか。