2020.05.19 [火]

音声や画像認識etc!AI・人工知能の活用種類別に徹底解説

 

“AI(人工知能)”という言葉は、ニュースなどで取り上げられることも増え一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

コンピュータやロボットなどの特殊なものを利用したものと思い浮かべ、これらをどのように利用したものか知らない人も多く存在すると思います。

今回、聞いたことはあるけれど漠然としかわからず、詳しく説明はできないという方にもわかるように順を追って解説していきます!

そもそもAI(人工知能)とはどんなもの?

AI(人工知能)は大きく分けて“計算”と“コンピュータ”という2つの道具を用いて、“知能”を研究する計算機科学の分野とされています。人間に代わりこれらを駆使して知的行動をコンピュータに行わせる技術、計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野ともされています。

これまで人間にしかできなかった知的行為を、より正確に速く処理できるのではと期待されています。AI(人工知能)は昨今よく耳にするようになったので近年のものと思われがちですが、人工知能の研究はなんと1950年代から続いているのです。

 

AI(人工知能)の種類別役割とは

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AI(人工知能)は遥か昔から研究されてきたことがわかりましたが、AI (人工知能)にはどのような種類があるのでしょうか?第1次人工知能ブームから第3次人工知能ブームまで存在しており、ひとまとめにAI(人工知能)といってもそれぞれ種類や役割が異なります。時代の変遷と共にAI(人工知能)も移り変わってきました。

それでは、人工知能ブームとはどのようなものなのか、どのような違いがあるのかそれぞれの特色や種類を解説していきます!

第1次人工知能ブーム(探索と推論)

第1次人工知能ブームは1950年代後半から1960年代です。コンピュータによる“探索”と“推論”が可能になり特定の問題に対し解を提示できるようになりブームが到来しました。何らかの目標を達成するため、迷路を探索するようにそれに向かい一歩一歩進み、袋小路に到達したらバックトラッキングする“手段目標分析”という技法を用いていました。適用範囲はルールとゴールが決まっている枠組みの中限定だったため、現実世界では役に立たないという問題点がありました

第2次人工知能ブーム(知識表現)

第2次人工知能ブームは1980年代です。知識を与えることでAI(人工知能)が実用可能な水準に達し、多数のエキスパートシステムが生み出されました。エキスパートシステムは実用的であり、それまでAI(人工知能)が到達できていなかった段階にまで到達するなど大きな発展を遂げました。日本政府は第五世代コンピュータプロジェクトでAI(人工知能)研究に積極的に資金提供を行った背景もあり、AI(人工知能)研究は活況を呈するようになりました。

第3次人工知能ブーム(機械学習)

第3次人工知能ブームは、2000年代から現在まで続いています。大量のデータを用いることでAI(人工知能)自身が知識を獲得する“機械学習”が実用化されました。“ディープランニング”と呼ばれる深層学習や特徴表現学習と呼ばれるものが登場したことが、第3次人工知能ブームの引き付け役となりました。半世紀以上の歴史を経て当初の目標をいくつか達成するまでに発展しました。これを可能にしたのは、具体的な特定の問題に集中したことが要因であると言われています。

引用元:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc142120.html

 

AI(人工知能)を活用した画像認識技術

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画像認識とは、パターン認識技術の一つです。AI(人工知能) ができる“画像から特徴をつかむ”という性質を生かし対象物を認識させるというものです。データベースから大量の画像を認識させることにより、対象物の特徴をコンピュータに学習させることにより、画像認識が可能になります。人間よりも優れた精度を持っていると重宝されて活用されている例も存在します。

それでは、画像認識技術は実際どのように活用されているのでしょうか?分野ごとに紹介していきます。

不動産物件の画像登録作業自動化

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家の物件を探すときはネットやアプリで検索して条件に合ったものを探すと思います。その中で重要視するものとして部屋の内装や雰囲気が挙げられます。実際に見学して確かめないとわからないものが、ネットで手軽に内装がわかるので、物件を探す側の手間も省けます。

ネットで検索すると物件の様子がわかる写真を確認するのが当たり前になっていますが、これもディープランニングの技術によるものです。業務効率化の問題があったものの、これらを導入することにより大幅に業務効率が上がっている例です。

AI(人工知能)を利用したドローンによる管理対象物の自動検出

ドローン, 公園, 飛行, カメラ, プロペラ, 諜報活動, 航空機, 新人, リモート制御, 飛行物体AI(人工知能)と並行してよく聞く言葉として“ドローン”が挙がるのではないでしょうか?海外でもこのドローンの技術を生かしたビジネスや、取り組みが度々ニュースやテレビで話題になっています。店舗で販売されているのもよく目にするようになりました。

このドローンとディープランニング技術を組み合わせ、“自動車の領域を検出して台数をカウントする技術の実用化を実現しています。これまで人手で行っていた施設の維持管理業務を自動化することができました。”という事例もあります。

 

AI(人工知能)を活用した音声認識技術

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音声認識とは、人間の声などをコンピュータに認識させることであり、話し言葉を文字列に変換したり、音声の特徴をとらえて声を出している人を識別する機能のことを指します。この音声認識をするには、入力された音声データの音を分析しコンピュータが認識しやすいデータに変換する“音響分析”、学習したパターンと照らし合わせ正しい文字と合わせる“音響モデル”、単語のつながりを予測判定し単語の出現率を算出する“言語モデル”、データベースから音を組み合わせ認識させる“発音辞書”からなります。

続いて音声認識がどのように活用されているか分野ごとに紹介していきます。

パーソナルアシスト機能

AppleのiOS搭載の“Siri”などスマートフォンなどを使った音声認識を利用したものは生活にも定着しています。日本国内で普及し始めのころはぎこちない受け答えだったものが、今ではジョークを返すまでに成長を遂げ、どのような反応が返ってくるか楽しむという様子も日常になりました。

スマートフォンに話しかけるだけで様々な操作が行えるので機械操作が苦手という方にも受け入れられています。このような手軽さが、老若男女に受け入れられているのではないでしょうか。

引用元:https://www.ntt-tx.co.jp/column/trend/biznews20170215/

スマートスピーカー

対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能をもつスピーカー”で、内蔵されているマイクで音声認識を行い、情報の検索や連携家電の操作を可能にしています。サーバー側では、自然言語処理された音声認識結果をディープランニングによって機械学習させています。

パソコンやスマートフォンの端末からキー操作やタッチ操作を行っていたものが、音声で手軽に操作できるようになったことが、人気に拍車をかける要因になったのではと思われます。

 

AI(人工知能)は、様々な可能性を秘めた秘密道具だった!

今回AI(人工知能)について解説していきました。近年有名になったAI(人工知能)は、遥か昔から研究されているものだということがわかりました。

近年では“機械学習”が実用化され、生活の中に溶け込んでいます。実際AI(人工知能)の“画像認識技術”や“音声認識”を導入した企業も複数存在し業務の作業効率化などを実現しています。
一般の人達の中にもAI(人工知能)の技術は溶け込んでおり、何気なく使っているスマートフォンなどにもAI(人工知能)の技術が組み込まれています。

今後この技術は更なる可能性を秘めており、私たちの生活をより豊かにしてくれることが期待されています。夢のように思っていたことも近い将来実現されるようになるのかもしれません。

 

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